アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2013-01-01から1年間の記事一覧

詩のピラミッド

敢えていえば、田村隆一の思想性と、吉岡実のアヴァンギャルド精神と、萩原朔太郎の発露した”未生のエロス”、それらの錬金術、化学反応が自分の形象すべき詩だと思う。もちろん、それを超えたなにか、なのだが。その上に、高橋新吉の超越性を加えれば、神秘…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#48

Aber es gibt keinen Beweis als den der Anwendung um Leben. しかし、(かれらにとって)生における実践以外の証明は何もないのです。Und so ist nur dasjenige, was wir im Leben verwirklichen können, wahr. そして、 (かれらにとって)生において実現…

岡田正三「詩經」、出村彰「再洗礼派」、フクシマ・アポカリプス:昨日のツイート。

岡田正三譯 「詩經 國風篇」\1000。 pic.twitter.com/FgkstxX7Vx— armchair anthroposop (@longtonelongton) August 24, 2013濱田氏蔵書だったらしい。 pic.twitter.com/QcCMFsmlBz— armchair anthroposop (@longtonelongton) August 24, 2013孔子が撰集した…

剣について (改2)

あなたの盛り上がった傷口の上を 日傘をさした婦人たちが通り過ぎる そこにどのような天使たちの介在があったのか 真っ白い落下傘が大空に花開くとき 君の死が隠蔽される耳もとに落ちていく風の音 シューベルト弦楽四重奏曲第十四番ニ短調 出会わないことが…

剣について

あなたの盛り上がった傷口の上を 日傘をさした婦人たちが通り過ぎる そこにどのような天使たちの介在があったのか 死を隠蔽する落下傘 真っ白い落下傘が大空に花開くとき 君の死が隠蔽される 落ちていく風の音 耳もとに落ちていく風の音 シューベルト弦楽四…

死者に口あり

デヴィッド・リーン監督の「ドクトル・ジバゴ」。昨夜見終えた。主人公役のオマー・シャリフは、エジプト人の国際俳優です。オマー・シャリフみたいなエジプトの青年たちが殺したり、殺されたりしている。現代の悪でアメリカがらみでないものがあるだろうか…

フクシマ・アポカリプス→数百万の死

Fukushima apocalypse: Years of ‘duct tape fixes’ could result in ‘millions of deaths’ — RT News: http://t.co/SHHQjOWaQt ”フクシマ・アポカリプス→数百万の死”— armchair anthroposop (@longtonelongton) August 18, 2013(・д・)↓ 長い記事ですが途中ま…

暴力はエロス様の足下には寄れないのでございます。 「饗宴」プラトン

第一、 エロス様は不正をなさらない、 神様にも人間にも。 またそれを受けもなさらない、 神様からも人間からも。何故かと申しまするに、 よし何かを受けたまふとも暴行はお受けになりません ー 暴力はエロス様の足下には寄れないのでございます ー 又何かを…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#47

Und so wir können sagen, daß da etwas ganz Neues eingezogen ist. つまり、こう言えるでしょう。 全く新しい何かがやって来たのだと。Und da, wo sich ein Bewußtsein ganz einseitig gemacht hat - was wir in Europa glücklicherweise noch nicht errei…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#46

Ich darf vielleicht hinweisen darauf, wie wenig die rein philosophische, spekulative Denkweise anzufangen wußte mit dem, was gerade von der Technik her das moderne Menschheitsbewußtsein ergriffen hat. おそらく、 私が指摘すべきは以下のこと…

薔薇

胸のなかに薔薇が咲く影絵のような生のさなかに 花開く一輪の薔薇に 私の指は触れることができない 見えない棘が吸い続ける 血の色をした薔薇の花弁に 私の唇は触れることができないこの生に目醒めることは永遠の謎だ 私の生の廃園のなかで 汚れた月光の照ら…

Anti-Atom-Camp in Metelen erfolgreich beendet メテレン(ミュンスターランド、ドイツ)の反原発キャンプが成功裏に終わる【独逸語の勉強】

Das Anti-Atom-Camp in Metelen im Münsterland ist zu Ende. Etwa 100 Aktivist_innen zwischen 15 und 70 Jahren haben sich acht Tage lang unter anderem über mögliche Wege eines echten Atomausstieges, den Umgang mit Atommüll und Widerstandsform…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#45

Damit kann man aber sagen: しかし、 こうも云えるでしょう。Indem die moderne Menschheit dazu gelangt ist, das Technische herausgezogen zu haben aus dem ganzen Umfang des Natürlichen, 技術によって自然の全領域から抽出したものに人類が到達し、i…

『エノク書』の重要性 ー ルーサー・リンク著 高山宏訳「悪魔」

四世紀までは『エノク書』は正典に含まれていて、ユダヤ人や初期教会の基督教徒たちにはよく知られていた。基督教の観念でまず『エノク書』中にあらわれたものは少なくない。「人の子」が「選まれし者」となって終末の日に審問者になるという観念もそうであ…

キリスト教徒による異教的芸術の破壊 ー ルーサー・リンク著 高山宏訳「悪魔」

ヴァザーリがその『芸術家列伝』(二版、1568年)の序文に痛烈な皮肉をこめて書いているとおり、キリスト教は、激しく、 また油断無く、 あらゆる罪のしるしの破壊と根絶に精を出し、 そのために、 卓越した彫像・・・・ 〔や〕無数の記念物、 碑銘など、 古…

異教の神々=邪悪なデーモン=悪鬼という新しい等式を作り上げたアレキサンドリアの弁神論者たち ー ルーサー・リンク著 高山宏訳「悪魔」

二、三世紀のギリシャ化されたアレクサンドリアの弁神論者たちは、 特に善でも悪でも無かったプラトン流のデーモンを堕落した悪の天使だと解釈している。 彼等がそうしたのは、 異教の神々=邪悪なデーモン=悪鬼という新しい等式をつくりたかったからである…

悪魔には歴史が無い ー ルーサー・リンク著 高山宏訳「悪魔」

悪魔には歷史がない。多くの仮面を持つが、顔無き仮面、それが彼の本質である。今日でもたとえばローマ教皇庁のラッツインガー枢機卿などは、 「キリスト教徒にとって悪魔は神秘的ではあるが、 リアルかつ個を持つものであり、 単に象徴的という存在ではない…

二十一世紀の高野悦子  ー劇団新生「読書劇 二十歳の原点」に寄せて

二十一世紀の高野悦子は深夜の貨物列車を待つ紫陽花の露に濡れながら 佞人と告解者の群れを踏み殺しながら 一台の蒸気機関車が 時間の軌道上を正確に近づいてくる 1969年 山陰本線京都梅小路発山口・幡生行き下り貨物861列車は 二十一世紀の瓦礫に喘いでいた…

歷史にとっては国家および権力は単に現象にすぎない (トルストイ)

法学は国家および権力を、 何か絶対的存在の如く見なして研究している。 それは古人が火に対したと同じ態度である。 しかるに歷史にとっては、 国家および権力は単に現象にすぎない。 それはあたかも現代の物理學にとって、 火が元素でなくして、 現象にすぎ…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#44

Wenn ich aber das vor mir habe, was ich selber geformt habe als ein technisches Gebilde, so stehe ich dazu anders. しかし、 もし、 わたし自身が創造した科学技術による作品を前にしたとしたら、 わたしはそれに対しては、異なった態度を取るのです…

紫陽花の塔

紫陽花の塔の下に立て 紫陽花の塔を見上げよ 紫陽花の塔の下で ぼくたちの瞳は乾く 紫陽花の塔に住む 天使は永遠を見ない 盲目の天使の目薬の一滴 セックス・ピストルの撃鉄は墜ちた 鴉が叫ぶ 開いた嘴が暴露する内面 赤 赤 赤 アウグスチヌスは美しい梨を盗…

ヘーゲル”哲学史講義” A.プラトンの哲学  三.精神の哲学 「美とはなにか」

もう一つ、 プラトン哲学の有名な側面として美学の問題、 つまり、 美とはなにかの認識の問題があります。 簡単にふれておきましょう。ここでもプラトンは、 美の本質が知的なものであり、 理性的な理念であるという思想の急所をおさえています。 かれが精神…

ヘーゲル”哲学史講義” A.プラトンの哲学  三.精神の哲学 「法律としてと同時に個別性としてあらわれるべき絶対的に普遍的な思想」

財産や家族生活の排除、 階層の自由選択の廃止、 など、 主観的自由の原理にかかわるすべての規則によって、 プラトンはにくしみやいさかいなどの感情すべてを封じこめたと思っています。 個々人が自分の目的や自分の好みを主張し、 個人的な利害を共同体の…

薔薇

胸のなかに薔薇が咲く 影絵のような生のさなかに 花開く一輪の薔薇に 私の指は触れることができない 見えない棘が吸い続ける 血の色をした薔薇の花弁に 私の唇は触れることができないこの生に目醒めることは永遠の謎だ 私の生の廃園のなかで 汚れた月光の照…

薔薇

胸のなかに薔薇が咲く 影絵のような生のさなかに 花開く 一輪の薔薇に 私の指は触れることができない 見えない棘が吸い続ける 血の色をした薔薇の花弁に 私の唇は触れることができないこの生に目醒めることは永遠の謎だ 私の生の廃園のなかで 汚れた月光の照…

欲望

厳粛な欲望は下ろしたての夏服を着た水兵のように耀く 祝福せよ あらゆる手立てを用いて達成される生殖の瀰漫するこの世界を! 雨 雨 雨 六月の雨に濡れよ欲望の速度に絶望は追いつけない 大気を支配する 異教徒の天体崇拝者 黄金の錫をもつ 植物の王よ 髑髏…

高空から堕ちる夢

なぜだか分からない。旅客機の飛行するような高空に身を投げ出している。眼下に広がる下界。海に堕ちると思った。堕ちた先で救助してもらうには位置を知らせなければならない。すると、視界の周りに水平垂直方向のスケールがあらわれたので、東経何度、北緯…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#43

Wir können also sagen: こうも言えるでしょう。In der Entwicklungsgeschichte der Menschheit haben wir zuerst das von Erkenntnis-Sehnsucht bestimmte Forschen, dann die experimentierende Methode, die in sich aber mit dem Nachschaffen der Natur…

ナポレオン

手近なわかり易い目的を知ろうとする態度から離れて、終局の目的がついに不可解なことを認めた時にのみ、われわれは史上人物の生涯に合理性を見るのである。その時はじめて、一般人間的資質と一致しない彼等の行為の原因が啓示されて、偶然とか天才とかいう…

フランス人権宣言

フランス人権宣言 1789年8月4日 第一条 人は生まれながらにして自由にしてかつ平等な権利を有する。第二条 すべての政治的結社の目的は、人間の自然にして不滅な権利を保存することにある。これらの権利とは、自由・財産・安全、および圧政に対する抵抗権で…