アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

デュナミスとエネルゲイア ー ヘーゲルによるアリストテレス「形而上学」講義

(α)可能性(デュナミス、ポテンティア)の形態。 (β)現実性(エネルゲイア、アクトゥス)ないし、完成体(エンテレケイア)の形態 ー 目的を含み、目的の実現された形態。 物質そのものは能力ないし可能性(デュナミス)に過ぎず、現実体ではない。 現実…

感覚一元論による”自我”の消失:「自我は無い」=人類への福音、を説くエルンスト・マッハ

「普通には物体と呼ばれている色、音、等々の複合体」→ABC 「身体と呼ばれている複合体」→KLM 「意志、記憶像等々の複合体」→αβγ * 複合体KLMはいくつかの特質によって特別な扱いを受ける複合体ABCの一部分である。しかるに、身体K’L’M’(注…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(質疑#2)を読む独逸語の勉強#22

So äußerlich dürfen solche Sachen nicht betrachtet werden, indem man einfach über das Konkrete hinwegsieht und sagt: Nun ja, da sind verschiedene Ansicht vorhanden. ですから、 単純に具体的な事実を無視して、 「なるほど、異なる意見が存在する…

猫人間の朝

邪悪な猫人間は蛇口から水を飲む 666粒の豆を碾き 瞑想する デヴィッド・ジンマン すばらしい! ベートーヴェン交響曲第三番変ホ長調 上の空で チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団を聴く もう起きていますか? 好きな女の子が畳の上で、 お皿に一枚のお煎餅を…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(質疑#2)を読む独逸語の勉強#21

Nun, sehr verehrte Anwesende, manche Luete sagen ja, wenn man die Philosophiegeschichte studiere, finde man, daß die Philosophen - fangen wir an bei Thales bis hinauf zu Eucken oder anderen - alle möglichen Ansichten aufgestellt hätten und…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(質疑#2)を読む独逸語の勉強#20

Daß ich das, was ich vorbrachte, schon damals > nannte, das möge Ihnen daraus hervorgehen, 今日の講演の内容を、私は当時既に、人智学と呼んでいたのです。 つまり、私が明らかにしたいと思うのは、daß ich in derselben Zeit - nicht erst später, al…

ブルジョアジーが政権を握つたところでは、人と人とを結びつけるものは、 ただ赤裸々の利益、 冷酷な現金勘定より外には何ものもないことになつた。(マルクス、エンゲルス『共産黨宣言』)

ブルジョアジーが政権を握つたところでは、 すべての封建的、 主従的、 牧歌的なる諸関係が破壊された。人をその生まれながらの目上と結びつけてゐた封建的の色彩は無残に引きちぎられて、 人と人とを結びつけるものは、 ただ赤裸々の利益、 冷酷な現金勘定…

万能細胞の夜

ある晩、小保方博士の試験管から逃げだしたSTAP細胞猫は空腹のあまり博士を食べてしまいました。気がつくと”彼女”は持ち前の万能細胞力で自ら博士の姿を再生していたのです。純情な”彼女”は上司と理研の圧力を真に受けて博士の名誉のために論文を執筆しネー…