アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

白昼の屍は自らの力で復活する 降りしきる雨の中で あらゆる紙と文字を溶かしてしまう輝く雨の中で 白昼の屍は自らの力で復活する 苔生す古代図書館の巨岩の圧力の下で 霧深いクスコの山頂で 自らの心臓を鷲掴みにしながら 白昼の屍は自らの力で復活する 溢…

猫の言葉

どこかの階段を降りてくる。よくあるような下が透けて見える黒っぽいスチール製の階段。右隣で、一緒に階段を降りる年下の友人が、「荷物をお持ちしましょうか?」と何度も聞いてくるが、断る。私は山歩きから帰ってきたところだった。彼の言葉でリュックの…

砂(第二稿)

「死体は砂のなかに埋めることだ」 言葉たちが私の死体に砂をかける 砂の上を去って行く觀念の足跡 腐肉から流れ出す欲望が砂のなかに消えていく 眼球の孤独 世界の拡がりは砂に埋めよ 頭蓋から外れた脳髄は青空に驚く肉体の遠近法 永遠に届き得ぬその消失点…

シュタイナー講演録『人間の魂と動物の魂』1910(明治43)年11月10日#19

Beobachtet man einmal, unter welchen Umständen ein Tier Furcht zeigt, われわれが、 ある状況の下で動物が怖がることを観察したとします。so kann man sagen: その際われわれはこう言ってよいのです。 すなわち、Wo es Furcht zeigt, hat es diese eben …

シュタイナー講演録『人間の魂と動物の魂』1910(明治43)年11月10日#18

Es ist sogar reizvoll, möchte man sagen, われわれはこんなことさえ言いたい誘惑に抗しきれません。 すなわち、eine Herde Rinder zu betrachten, unmittelbar nachdem sie geweidet hat und sich nun hinlagert und verdaut, und wenn man dann das seeli…