アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

地中の城

1全ての物理現象は音楽的性質を帯びている。つまり物質は音楽の性質を帯びているから瓦解しないのだ。前期量子論的アポリアの解決。肉体の死とは物質界における人間から音楽が去ることです。音楽が突然終わる。あるいは静かに減衰していく。人が知ろうとす…

ヘーゲル「哲學史講義 中巻」B.アリストテレスの哲学

プラトンはよく読まれるが、 近年はアリストテレスはほとんど知られるところなく、 最悪の偏見がはびこっている。 かれの純理論的な作品や論理学の作品を知る人はほとんどない。 博物学の著作だけは近年しだいに正当な価値をみとめられるようになったが、 そ…

ヘーゲル「哲學史講義 中巻」A.プラトンの哲学、三.精神の哲学

(結語)プラトンの哲学は、 以後、 二段階にわたって形をととのえられ、 より高い原理へと仕上げられます。(α)理性のうちにある普遍的なものが分裂し、 強力この上ない無限の対立をもたらし、 個の意識がそれだけで自立するにいたります。かくて、 新アカ…

ヘーゲル「哲學史講義 中巻」A.プラトンの哲学、二.自然哲学

哲学において藭、 存在、 空間、 時間、 等々を出発点にとり、 それらについてかたろうとすれば、 それらの内容はその本性からして直接的であり、 直接的なものとしてしかあらわれないことを知らねばならない。また、 その定義は、 直接にあらわれているかぎ…

「人智学、その本質および哲学的根拠について」 ベルン 1920年(大正9年)7月8日;独逸語の勉強 #28

Nun, meine sehr verehrten Anwesenden, さて、 敬愛するご臨席の皆さん、dadurch, daß man in dieser Weise die beiden Eckpfeiler der menschlichen Erkenntnis behandelt, die Naturerkenntnis auf der einen Seite, die Selbsterkenntnis auf der andere…

カール・カウツキー「フランス革命時代の階級對立 VIII サンキュロット」日高明三訳(アカギ書房、昭和21年10月20日発行)より

すでに戰爭はサンキュロットに權力を掌握させてゐた。 ところでかれらはかれらの意味での國家・かれらの意味での社會のために、 戰爭を遂行しようとしたのだ。 封建的搾取は排除されたけれども、 封建國家にすでに發生してゐた資本主義的搾取は排除されなか…

「声がする。あなたの弟の血が大地からわたしに叫んでいる。」この一日に終わりは来ないだろう 陽は垂直に上昇し再び帰らないだろう 夜明けはばら色の栄光を返上するだろう 日も月も年も円環の巡りを放棄するだろうもう肩車もできない ぼくは こどもたちが怖…