アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2013-01-01から1年間の記事一覧

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#13

So ist die Philosophie heute auf einem Holzwege, wenn sie das Erkennen nur untersucht in bezug auf das Auffassen der Außenwelt. 外部世界の把握という関連のみで認識を追求するのであれば、 今日の哲学は勘違いをしているのです。Denn das Wesentlic…

パウロ「コリントの信徒への手紙 二 第六章」「悲しんでいるようで、常に喜び・・・」

8 ・・・ わたしたちは人を欺いているようでいて、 誠実であり、9 人に知られていないようでいて、 よく知られ、 死にかかっているようで、 このように生きており、 罰せられているようでいて、 殺されてはおらず、10 悲しんでいるようで、 常に喜び、 …

パウロ「コリントの信徒への手紙 一 第十四章」より「集会の秩序・原始基督教信徒集団・教会の霊に満ちた雰囲気」

26 ・・・ あなたがたは集まったとき、 それぞれ詩篇の歌をうたい、 教え、 啓示を語り、 異言を語り、 それを解釈するのですが、 すべてはあなたがたを造り上げるためにすべきです。27 異言を語る者がいれば、 二人かせいぜい三人が順番に語り、 一人に解釈…

パウロ「コリントの信徒への手紙 一 第十五章」(新共同訳)より「自然の命の体が蒔かれて、 霊の体が復活するのです」

20 しかし、 実際、 基督は死者の中から復活し、 眠りについた人たちの初穂となられました。21 死が一人の人によって来たのだから、 死者の復活も一人の人によって来るのです。22 つまり、 アダムによってすべての人が死ぬことになったように、 キリストによ…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#12

So versucht man in der Geisteswissenschaft das Denken, das sich im Menschen äußert, als gestaltende Kraft zu verfolgen, und man kommt dazu zu sagen: ですから霊学では、 人間において外面化される思考は、 追跡すべき形成力として探求されるのです…

「かくて基督教の成立に関する問題は一つの政党問題となった」カウツキー

我々は、 中世期の社会的諸構成物が、 そして後には絶対的王権が、 その盛時を過ぎて、 ブルジョア階級の革命的突進に対し守勢をとるに至るや否や、 教会の利害とその利害を等しくするに至ったのは如何にしてであるかを、 此処に詳細に説くことは出来ない。…

愛について

ヴィーナス あなたの孤独の内側を 駆ける夜明けの馬 周回軌道 燃えるススキ 冬木立のシルエット 抜け出せないリミットサイクルアルテミス 鋼鉄のザリガニ 孤独者の心臓を剪る 錆びたハサミ 血の滴りから飛び立つ鳥たち「愛は律法を全うするものです」 「人を…

悪しき画家

悪しき画家は世界を意味で塗り固める たとえばゆっくり墜落してくるおおきなレンズの憑いた飛行物体が 煙を吐きながらわれわれの貧しい地上に届くまで われわれひとりひとりの身体の中で静かに燃えている太陽を 感傷的な田園の夕景に沈ませる 枯れ草の金色の…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#11

Ich gebe gerne zu, Geisteswissenschaft kann in manchen Einzel fragen irren. 霊学が多くの個々の問題において誤り得るということを私は喜んで認めましょう。Sie ist am Anfang. それは始まったばかりなのですから。Aber darum handelt es sich nicht. し…

“党派的ドグマについて" シュタイナー「社会問題の核心」より、メモ

何が「マルクス主義」なのかを理論的に明らかにできるかどうかは、 現実の生活にとってはどうでもいいことなのだ。 大切なのは、 マルクス主義がどんな精神をその思想の担い手の中に注ぐか、 と言うことだけである。この意味では、 マルクス主義はただひとつ…

パウロ「ローマの信徒への手紙」(新共同訳)よりメモ(救いは近づいている;13.11-13.14)

11 更に、 あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。 あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。 今や、わたしたちが信仰に入ったころよりも、 救いは近づいているからです。12 夜は更け、 日は近づいた。 だから、 闇の行いを脱ぎ捨…

パウロ「ローマの信徒への手紙」(新共同訳)よりメモ(隣人愛;13.8-13.10)

8 互いに愛し合うことのほかは、 だれに対しても借りがあってはなりません。 人を愛する者は、 律法を全うしているのです。9 姦淫するな、 殺すな、 むさぼるな」、 そのほかどんな掟があっても、 「隣人を自分のように愛しなさい」 という言葉に要約され…

死と星雲 ー 営業マンNのために (改)

秋が去るとき 世界は 冷たい水で満たされ 夥しい光の矢に射貫かれ 肉体は 魂を置き忘れそうになって 慌てて舞い戻る 紫色の地球に ただし歩いて生活 死の飽食 死を食べ続け 食べきれなくなったとき 人は死ぬのだ雨 舗道の枯れ葉宇宙 或いはカント・ラプラス…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#10

Also darum handelt es sich, daß in der Tat nicht bloß durch irgendeine phantastische Ausgestaltung, sondern durch ein wirkliches Weiterführen das Denken sich entwickelt, das aber einfach durch einen Grenzzustand oder Kritikzustand durchgeh…

パウロ「ローマの信徒への手紙」(新共同訳)よりメモ(支配者への服従;13.1-13.7)

1 人は皆、 上に立つ権威に従うべきです。 神に由来しない権威は無く、 今ある権威はすべて神によって立てられたものだからです。2 従って、 権威に逆らう者は、 神の定めに背くことになり、 背く者は自分の身に裁きを招くでしょう。3 実際、 支配者は、 …

死と星雲 ー 営業マンNのために

秋が去るとき 世界は冷たい水で満たされたようになり 無数の光の矢に射貫かれ われわれの肉体は 魂を置き忘れそうになって 慌てて舞い戻る 紫色の地球に ただし歩いて生活 死の飽食 死を食べ続けて これ以上食べきれなくなったときに 人は死ぬのだ雨 舗道の…

アカシャ年代記よりー死んだ営業マンのために

秋が去るとき 世界は冷たい水で満たされたようになり 夥しい光の矢に射貫かれ われわれの肉体は 魂を置き忘れそうになって 慌てて舞い戻る 紫色の地球に ただし歩いて死の飽食 死の飽食 死を食べ続けて これ以上食べきれなくなったときに 人は死ぬのだカント…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#9

Da hat man nicht ein Spekulieren über Zusammenhang von Leib und Seele, sondern da verfolgt man ganz empirisch, wie man es als Naturforscher gewöhnt ist, nur mit höher entwickelten Denkmethoden, dasjenige, was eben beobachtbar ist. 霊学は身…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#8

Verfolgt man methodisch weiter, so kommt man darauf, sich zu sagen: 更に、 (私が述べた)方法論に従って追求を続ければ、 こう述べることになります。Geradeso wie etwa bei physikalischen Vorgängen irgendeine Kraftart, etwa mechanische Kraft, v…

レーニン「プロレタリア革命と背教者カウツキー」読書メモ

レーニン著 平沢三郎訳 「プロレタリア革命と背教者カウツキー」(国民文庫107、1953年3月発行) ☆レーニン「プロレタリア革命と背教者カウツキー」(平沢三郎訳、1953年発行、国民文庫)。背教者っていう響きが既に美しい(笑)。翻訳が生き生きしていて、…

”経文読み”カウツキー・”背教者”カウツキーによるマルクスのプロレタリア独裁解釈

《レーニン》 プロレタリアートの独裁のうちに、 まさにマルクス学説の本質があることは、 周知のことである。 「この見解」は、 カウツキーによれば、 「カール・マルクスのたったひとつのことばに立脚している」 即ち、 「マルクスが1875年にいちど手紙の…

「国家の“強さ"は 国家を担う人びとの"弱さ"の証拠なのである」シュタイナー

古い社会要求はもはや生き続けられない。 このことは、 その要求が人間の生産労働を促す力となり得ない、 という事実からも明らかである。資本の収益と賃金の所得という古い経済要求は、 人間がそれに対する欲求や愛を発達させることができる古い生活財がま…

日記(改)

1 墜ちてきた闇のなかの仄かな光 シューベルトのピアノ・トリオ 第二番変ホ長調 意識のなかに存在する音楽の全体 しかしそのとき譜を書くシューベルトは ”この音”の行方を知らなかった つまりシューベルトも私も墜ちてきた闇のなかで 同じ生を生きている 時…

パウロの信仰義認「ローマの信徒への手紙」(新共同訳)よりメモ(9.30-10.4)

9.30 では、 どういうことになるのか。 義を求めなかった異邦人が、 義、 しかも信仰による義を得ました。9.31 しかし、 イスラエルは義の律法を追い求めていたのに、 その律法に達しませんでした。9.32 なぜですか。 イスラエルは、 信仰によってではなく、…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#7

Und auch wenn ich mich vielleicht manchen Mißverständnis aussetze, daß das, was ich sage, als paradox genommen wird, will ich eines herausheben: その上で、これから述べる内容も、逆説的なものですから、多くの誤解を招くことでしょう。Wenn wir d…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#6

Nun, ich möchte Ihnen nicht etwas speziell Therapeutisches sagen, さて、 ここで私は何か特別の治療について皆さんにお話しするのは止めにして、aber ich möchte doch eines erwähnen, um die Methode zu charakterisieren, das ist, daß ja heute in de…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#5

Sehen Sie, diese Geisteswissenschaft, von der ich hier spreche, ist nicht eine abstrakte Theorie, nicht irgend etwas, was nur eine Weltanschauung in Ideen sein will. 私がここでお話ししているこの霊学とは、 抽象的な理論ではなく、 まして何か…

ダニエル書とミュンツァー

・・・革命の徹底的拒否に向かうルターの終末觀、歴史觀に対して、ミュンツァーのそれは彼の神秘主義的革命觀を歴史的必然性によって弁償し補強するという役割を果たした。「この世の終末は近い、藭は私を収穫のために雇い給うた。」現実に背藭の徒を絶滅す…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#4

- Das wird, wenn man sich dessen auch heute nicht mehr bewußt ist oder noch nicht bewußt ist, auch ausgedehnt auf die Betrachtung des Denkens. 今日、われわれは、このことに、もはや気がついていない。 或いは、まだ気がついていないのですが、 こ…

ルターとミュンツアー 「それゆえ、 わが愛する諸侯よ・・・ なしうるものはだれでも刺し殺し、 打ち殺し、 絞め殺せ!」

・・・彼(ルター)がミュンツアーに反対してザクセン選帝侯兄弟にあてた手紙・・・「聖なる神の言葉が現れるときには、いつも悪魔が全力を尽くしてそれに反抗するのが運命である。」「福音が初めて世に現れたとき、 悪魔はユダヤ人と異教徒をつうじてそれを…