アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2013-01-01から1年間の記事一覧

ルターとミュンツアー

ミュンツアーの神秘主義的救済觀から発する革命の主張と確信は、 さらに彼の黙示録的千年王国思想によって補強された。 他方またルターの二王国論より発する革命拒否も、 彼の「藭の言葉対悪魔の闘争史」觀及び「超越的な」終末觀によって支えられていた。根…

しかし自由な精神は、 その精神の本来的な在り方からして、 抑圧に対して絶えず反乱を起こさざるをえない。

精神生活が栄えるのは、 それが統一体として発展できるときだけである。 「全人」を受け入れるに足る世界観から生じた魂の力の発達の中から、 経済生活においても正しく協力し合えるような生産的な力が生じなければならない。外的な社会生活に役立つ人間は、…

教育実践家たちによる三分節化運動は、 教育にたずさわる人びとだけによる自主的な運動であるべきである。

・・・ われわれの社会有機体三分節化運動は、教育施設を国家生活、経済生活から完全に解放しようと努める。教育実践家たちによる三分節化運動は、 教育にたずさわる人びとだけによる自主的な運動であるべきである。教育施設の管理、 教育課程や教育目標の設…

「今日、学校が社会有機体の中に主体性を失ったまま組み込まれる」シュタイナー

市民社会においては、 数世紀以来、 経済生活が突出した重要性を持ち、 その結果、 精神生活は経済生活に強く依存するようになった。 自分だけを拠り所とする精神生活は失われてしまった。 科学的自然観と産業主義とがこの精神の主体性喪失に力を貸した。今…

「子どもは国家や経済から独立した教育者の力で成長を遂げていかなければならない」シュタイナー

これまでの社会秩序を社会的観点に立って変革しようと真剣に努力するつもりなら、 教育制度を含めた精神生活全体に自主管理体制を敷くことを恐れてはならない。 なぜなら社会有機体のこのような自立的分野からこそ、 熱意と喜びをもって社会のために働く人間…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#3

Wenn man nun durch eine gewisse innere Anschauung den Blick auf das richtet, was sich da in uns selbst vollzieht, ここでわれわれ自身の内部に生じていることに対して、 一種の内的観照による眼差しを向けてみる。wenn man also einmal versucht, das…

パウロ「ローマの信徒への手紙」(新共同訳)よりメモ(8.1-8.17)

幸徳秋水は遺作「基督抹殺論」で、基督否定の論拠のひとつとして、基督教のシンボル十字架は男性の陰茎を表しているという説を持ち出している。歴史を貫く性をめぐる不穏な動き。性・肉否定の大煽動者、パウロの説教(8.1-8.17)をメモしておかなければ。し…

魂の機械

淋しい秋の魂の機械に 打ち込まれる霧深い薄暮の指令 1 魔女キルケを探し出し豚に変わること 2 ルターの信仰義認・ミュンツァーの律法義認・ノマの行動義認すべてを蹴飛ばし ”阿鼻叫喚の石段”を駆け下ること 3 処女水にて再生 是即 1 人の道を離れ 2 革命を…

豚と革命 (改)

”スターバックス・コーヒー”の片隅で キャラメル・フラペチーノを啜る 私の魂の機械に ある秋の薄暮 ”指令”が降る 1 魔女キルケを探し出し豚に変えてもらうこと 2 ルターの信仰義認ミュンツァーの律法義認ノマの行動義認すべてを蹴飛ばし”阿鼻叫喚の石段”を…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#2

Ich habe dazumal versucht, folgendes zu zeigen: 当時、私は、 以下のような意見を示そうと試みました。Die Menschen können, wenn sie die Erkenntnismethoden genau studieren, wie etwa der große Physiologe Du Bois-Reymond dies getan hat, 偉大な生…

豚と革命

”スターバックス・コーヒー”の片隅で キャラメル・フラペチーノを啜る私の魂の機械に ある秋の薄暮指令が下った1 魔女キルケを探し出し豚に変えてもらうこと 2 ルターの信仰義認ミュンツァーの律法義認ノマの行動義認すべてを蹴飛ばし ”阿鼻叫喚の石段”を…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録(討議)を読む独逸語の勉強#1

AUSSPRACHE 討論Frage: Was berechtigt uns dazu, wenn wir über die Grenzen des Denkens hinausgehen, die Einheit des Denkens zu verlassen und vom Denken zur Meditation überzugehen ? (質問) 思考の限界を越えて行く際に、 思考の統一性を離れて、…

社会有機体三分節化 2

けれども社会有機体においては、 人間の理念衝動もまた、 生じるべくして生じた現実なのである。時代が先に進み、 今日はまだ思考の中にしか存在していないものがいつか実現したならば、 まさに実現したのは、 進化の中でなのである。シュタイナー(「社会問…

社会有機体三分節化

社会有機体においては、自然におけるように客観的に進化を考察することなど不可能である。われわれは進化を生じさせねばならない。・・・・人間は階級としても、身分としても、社会的に区別されるべきでは無い。 社会有機体そのものが区別されるべきなのであ…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#59

Sondern indem ich an die Kraft der Seele glaube, die in Ihnen lebt, glaube ich, daß wir wiederum zu einem Aufstieg kommen müssen. 私は皆さんのなかに生きている魂の力を信じていますが、 それだけにとどまらないで、 われわれが再びひとつの上昇に…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#58

Indem ich zu Ihnen spreche, spreche ich zu Kommilitonen, welche in einer anderen Lage sind. 私がこのようにお話ししている学友の皆さんは私とはまた違う立場に立っています。Viele unter Ihnen sind wohl in dem Alter, wo ich jene Lenzeshoffnung er…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#57

So, meine sehr verehrten Anwesenden, durfte ich wohl gerade vor Ihnen etwas begründen, was für mich im Grunde genommen etwas recht Persönliches ist. 敬愛する皆さん、 ここで皆さんに対して、 何か、私的な、結局は全く個人的な理由を申し上げても…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#56

Ich glaube nicht, daß man ohne Geisteswissenschaft die Methoden finden kann, die erfassen, wie Mensch zu Mensch steht im sozialen Leben. 私の考えでは、 霊学の助け無しに、社会生活における人間関係を理解するための方法を発見することは不可能な…

剣について (改3)

あなたの盛り上がった傷口の上を 日傘をさした婦人たちが通り過ぎる そこにどのような天使たちの介在があったのか 死を隠蔽する落下傘 真っ白い落下傘が大空に花開くとき 君の死が隠蔽される 落ちていく風の音 耳もとに落ちていく風の音 シューベルト弦楽四…

藭の敵たるダーヰニズムの生存競争の理に支配せられ・・・

基督教徒は曰ふ、聖書は藭の靈感を受けたる人の記述せし、編輯せる者なりと。然れども、事實は之に反す。聖書が藭に作られずして、却って藭の敵たるダーヰニズムの生存競争の理に支配せられ幾多進化の過程を經て以て今日の形を成すに至れるは吾人明白なる證…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#55

Deshalb ist es nicht ein Zufall, daß aus demselben Grund und Boden heraus, aus dem sich mir die anthroposophisch orientierte Geisteswissenschaft ergeben hat, auch das erwachsen ist - für mich wahrhaftig ungesucht -, was ich darzustellen ve…

幸徳秋水によるアニーベサントへの言及

ラッドの記する所によれば、新約聖書中、散逸に歸せる者六十七、現時に存せるも不經として排せらるゝ者四十二、合計百九種也。アニー・ベサントの算する所は、更に之よりも多く、蘄音書三十四、雑書九十八合計百三十二にして其中、散逸せる者百三、残存せる…

剣について (改4)

あなたの盛り上がった傷口の上を 日傘をさした婦人たちが通り過ぎる そこにどのような天使たちの介在があったのか死を隠蔽する落下傘 真っ白い落下傘が大空に花開くとき 君の死が隠蔽される 落ちていく風の音 耳もとに落ちていく風の音 シューベルト弦楽四重…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#54

Und ein anderes, verehrte Anwesende, kommt noch hinzu: Mit dieser neueren Technik ist zu gleicher Zeit ein neues soziales Leben heraufgezogen. 敬愛する皆さん、 ここにさらに別の要素が加わって来るのです。 この新しい科学技術に伴って、 われら…

基督抹殺論

幸徳秋水は、獄舎で残された人生最後の時間すべてを、基督抹殺に捧げる。近代日本の春、西洋文明の晩夏、テロリスト秋水のターゲットは、もとより明治天皇では無く、西欧文明の神、耶蘇基督だった。抹殺し了わる。それが秋水最後のメッセージである。果たし…

"自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#53

Mir hat es immer so geschienen, 私にはますますこのような思いが強まるのです。つまり、als ob ein wirklich ehrliches Erleben jenes Bewußtseins, das uns gerade aus der Technik zukommt, uns auffordert 科学技術から生まれて今われらに迫っている意…

偽書による自画像

天使ラザエルの聖なる書物 シナイ山上聖カタリ派修道院図書室で発見されたアラビア語原稿には 巨大すぎたために箱船に乗船できなかった王と獣についての記述があるreemというある動物はその巨体故に箱船に乗せる余裕が無かったので ノアは舟の外側に革紐でつ…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#52

Und so glaube ich, そこで私は思うのです。weil wir in der Entwicklungsgeschichte der Menschheit vorgedrungen sind zu einer Anschauung von jener Wirklichkeit, die wir äußerlich überschauen können, われわれ人類の進歩の歴史は、 真理とは外的に…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#49

Alle diejenigen, die Philosophen sind und noch in den alten Bahnen fortdenken wollen, die wissen nichts anderes anzufangen mit dem, was als neuere Technik, als das Bewußtsein der neueren Technik aufgetreten ist, als den Wahrheitsbegriff üb…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#51

Nun, es ist auch eine andere Entwicklung möglich; なるほど、それももうひとつの進歩かも知れない。es ist die Entwicklung möglich, daß wir erleben, wie sich in der eigentlichen Substanz der Technischen Gebilde etwas abhebt von dem Natürlichen…