アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

社会有機体三分節化

社会有機体においては、自然におけるように客観的に進化を考察することなど不可能である。われわれは進化を生じさせねばならない。

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人間は階級としても、身分としても、社会的に区別されるべきでは無い。
社会有機体そのものが区別されるべきなのである。
人間社会はまさにこの区別によって、真に人間的であることができる。
なぜなら人間の生命そのものが三分節化された肉体に根を張るのと同じように、
社会の生命も社会の三分節の中に根を張ることができるのだからである。

仕事を通して関わりを持つ社会分野の中で、
人間は実際的な関心をもって仕事にたずさわる。
そして他の分野に対しても、
生き生きとした関心を持つ。
なぜなら社会制度そのものが、
彼にそのような関係を持つように求めるからである。

人間の生活の基盤である社会有機体は、
三分節化されている。
そしてどんな人もこの三分節化の結合帯なのである。

シュタイナー(「社会問題の核心」第三章、高橋巖訳、イザラ書房、1991年4月30日、第一刷)

自分用のメモです。