アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

社会有機体三分節化 2

けれども社会有機体においては、
人間の理念衝動もまた、
生じるべくして生じた現実なのである。

時代が先に進み、
今日はまだ思考の中にしか存在していないものがいつか実現したならば、
まさに実現したのは、
進化の中でなのである。

シュタイナー(「社会問題の核心」第三章、高橋巖訳、イザラ書房、1991年4月30日、第一刷)

私は、
三十年以上に亘って、
ヨーロッパの精神的、
政治的、
経済的な生活のさまざまな分野を観察してきたが、
その過程で、
この生活がみずからの健康回復のために、
どの方向に向かおうとしているのかが見えたように思えた。

私が論じたかった内容は、
私個人の思想では無く、
ヨーロッパ全体のこの無意識的な意思表示に関わるものである。

(同書、第二部「社会有機体三分節化をめぐって」)


自分用のメモです。