アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2010-01-01から1年間の記事一覧

安楽の門(大川周明)

12月は用件が立て込んで、日記をつける余裕もない日が続いた。「安楽の門」も読み終えて一週間以上経ってしまったが、未だまとめも書けていない。その人となりを知る上でも、大川周明の思想への入門としても、初めにこのような率直な著作に出会えたのは良か…

谷山日記、岸田秀、大川周明

谷山浩子ネタが続く。2003年03月28日(金)16:45の谷山浩子日記。 <<・・・ 旅の間に戦争が始まって、時間がたくさんあったのでテレビでずっと戦争の報道を見てました。 アメリカという国は、病気ですね。今自分たちのやってることが筋の通った正しいことだ…

自壊する帝国

谷山浩子が日記でほめていたので、佐藤優「自壊する帝国」を読んでみた。 これはすごかった。 ソ連崩壊以前のモスクワ大学哲学部には、科学的無神論学科(!)があり、神学専攻の外交官(これもすごいですね)の卵であった著者は、そこで学生としてアレクサ…

ある死刑囚との対話

ずいぶん前に読んで、内容もすっかり忘れていたのだが、下の本がきっかけで、死刑廃止を考えるようになった。刑務所に入れられて初めて本を読む時間ができたような人もいる。刑務所に入れられて、初めて人間とは何かと考える余裕ができるような人もいる。死…

一般市民に電気椅子のスイッチを押させるな

出張でブログ更新が滞る。 先日の日曜は、新宿で、SさんとT先生の対談に同席した。 自分にとっては非常に重要な出来事だったので、別に機会を作って記録すべきだが、今日は頭が回らない日だ。録音もした。不勉強でいつこうなったのか、正確なところを知らな…

すばらしきばかやろう

この数ヶ月、生活が変わってしまって、寝る時間が遅い。昼間は雑用があるので、勉強や読書は夜になり、さらにSAASのサイト作りなどしていると、帰宅してベッドに潜り込むのが3時頃という生活だ。これは良き衝動と怠け癖の間で引き裂かれている結果だ。仕事場…

夢でありがとう

若い頃は、自分でもほれぼれするような夢を見た。ユングが喜びそうな。 しかし、最近は、夢の世界からの引き際が悪いのか、鮮明に覚えていることが少ない。 昨日の夢では、どこか病院の事務所みたいなところに、人が何人かいて、その人たちに、ありがとうご…

シュタイナー熱と登校拒否

人智学は何か学ぶものだと考えられやすい。しかし、それ少し間違っている。そういう静かなものではなく、何かもっと扇情的なものだ。魂に直接訴えかけてくるものだ。シュタイナーはアジっているのだ。今も、霊界の街角で、街宣車の上からアジっている天使を…

シュタイナーの顔

小林直生さんのブログを発見し、ついつい読みふけってしまう。そのなかにシュタイナーの風貌の変遷を写真でたどる記事があった。晩年近くになって、一部の弟子たちの裏切りにあい、その後急に老け込んだという。確かにその通りだった。悲しみ、諦め、落胆等…

人智学原理主義者

私は日本の人智学運動に参加し、ささやかであってもその歴史に自己の足跡を残したいと思った。それはきわめて自己中心的な動機からである。そのことは昨日、現在の日本の人智学運動を調べようと思って、発作的にググってみた結果明確になった。意外に豊富な…

夜の侠気 夜の狂気

The Grand Design作者: Stephen Hawking,Leonard Mlodinow出版社/メーカー: Bantam発売日: 2010/09/07メディア: ハードカバー クリック: 29回この商品を含むブログ (3件) を見る天才物理学者Hawkingの"The Grand Design"を注文。 きちんと読めるのはいつにな…

科学と人智学のメモ

1)光は霊界より来たる、と高橋先生は言った。特殊相対論によれば、光の媒体と考えられていた宇宙に満ちるエーテルは、相対速度を持たない。物質的な空間を超絶した、絶対的な速度のみを持つ。 この現代科学の発見は、むしろ以下のように言うべきである。 …