- 作者: Stephen Hawking,Leonard Mlodinow
- 出版社/メーカー: Bantam
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: ハードカバー
- クリック: 29回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
きちんと読めるのはいつになるか分からないが、拾い読みぐらいは出来るだろう。
「宇宙の存在は神抜きで説明できる」と云うのが本書の主意ということで、キリスト教圏である欧米では話題になっているらしい。「ラリー・キング・ライブ」にも出演したそうだ。
ここで読みもしないで感想を云ってみる。
天才物理学者を相手に。
核兵器大国に挑む日本刀一振りだ。
私の主張はこうである。
現代物理学は、物質世界の探求に関しては今も快進撃を続けていて、ホーキングの主張もその連続的な延長に過ぎない。
それは、amazonの記事によれば、量子力学の解釈の一つである「多宇宙理論」に依拠しているらしい。
それが、物質としての宇宙生成のモデルを提出することは出来ても、人間の意識の問題・起源を説明するものではないだろうと云うことである。
その点についても何か語っているかどうかは、入手すれば分かるだろう。
意識の起源と物質的な宇宙の起源を混同する単純な誤解があって、今や科学が「すべて」を説明する時代が来たと早とちりする人もいるかも知れない。ホーキングは素朴唯物論者なのだろうか? そこは読んでみないと分からないが、ホーキングは自己の類い希な能力を行使して結果的に人類を誤りに導く仕事をしている人なのかも知れないという疑念が沸くのであった。