アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鞦韆(「ヤーコブ・ベーメとその敵」改題・改稿)

自分の中に入っていく糸口が見付からない。自分の中に入って行くことはラクダが針の穴を通るよりも難しいと言われる。涙が出てくる。ぼくはラクダのように涙腺を通って自分の中に入って行かなければならない。君は子どもにかえって天の高いところで下界を見…

臓腑と火刑台

S博士によれば特定の欲望が特定の臓器・器質に関わるという(動物の”魂”の話)。なるほど、考えてみれば、脳の欲望、眼の欲望、脚の欲望もある。生殖器や消化器だけが欲望の源では無いのだ。愛の欲望は”高次の身体”における未知の器官に関係しているのかも知…

シュタイナー講演録『人間の魂と動物の魂』1910(明治43)年11月10日#22

Es spiegelt sich in dem seelischen Erleben des Tieres das Schaffen des Geistes in den Organen. 動物は、 諸臓器における靈の創造を、 魂の經驗のなかに映し出します。Damit aber ist das seelische Erleben des Tieres auch eingeschlossen in seine G…

天使論(第三稿)

1基督教グノーシスの一派はエデンの蛇にイエスを視たと言う。アナキスト・バクーニンは楽園の蛇=サタンこそが人類の解放者であると主張した。自由の霊は世界の全重量を背負う。自由はとこしえに背理のなかにある。「創造さるるや否や天使等の一部分は叛逆…

魂の機械(第三稿)

淋しい秋の魂の機械に 真珠貝のキーを叩く 霧深い薄暮の指令〈1〉魔女キルケを探し出し豚に変えてもらうこと 〈2〉ルターの信仰義認・ミュンツァーの律法義認・ノマの行動義認すべてを蹴飛ばし 阿鼻叫喚の石段を駆け下ること 〈3〉処女水にて再生 即ち 〈…

魂の機械(第二稿)

淋しい秋の魂の機械に 打ち込まれる 霧深い薄暮の指令〈1〉魔女キルケを探し出し豚に変えてもらうこと 〈2〉ルターの信仰義認・ミュンツァーの律法義認・ノマの行動義認すべてを蹴飛ばし 阿鼻叫喚の石段を駆け下ること 〈3〉処女水にて再生 即ち 〈1〉人…

シュタイナー講演録『人間の魂と動物の魂』1910(明治43)年11月10日#21

Einer, der viel, viel nachgedacht hat über das Leben der Tiere und des Menschen und der aus einem tiefen Bewußtsein heraus gesprochen hat, 動物と人間の生活について実に多くの問題を考えて、 ひとつの深い意識から発言した人物、nämlich Goethe, …

シュタイナー講演録『人間の魂と動物の魂』1910(明治43)年11月10日#20

Aber wir sehen, しかし、 われわれが見ることは、daß das geistige Schaffen, 靈による創造であり、also das, そしてまた、was wir im Astralleib verankert finden, アストラル体に埋め込まれているものとして見出され、sich erschöpft in Organbildungen,…