アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

青い妖精の池(初稿)

巨人はロリータを肩に乗せて歩き始めました。「白鳥の乙女よ。 決してその羽衣を無くさないでください。 あなたたちに風が必要なように、 わたしには眠りが必要だ。」巨人は深い眠りの池に向かって歩いて行きました。 青い妖精たちの棲む池です。「いいえ。 …

「人智学、その本質および哲学的根拠について」 ベルン 1920年(大正9年)7月8日;独逸語の勉強 #38

Es fällt auf, wie von dieser Epoche an unser Vorstellen anfängt, Konturen zu haben, wie es anfängt, zu fortlaufend erinnerbaren Vorstellungen zu werden. この時期を境に、 われわれの表象(活動)がどのように始まり、 輪郭を持ち、 それがどのよ…

心臓

雨は非我の見えない脚 そして心臓の形に集まり 血のように溢れてしまう 私の心から 繁茂する植物たちの匂い 緑の階梯が天まで延びて行き 見えなくなる レントゲン写真 肩胛骨は先が尖っていて 巨神兵のようだ 私の肉体に隠れている巨神兵質量因の憧憬するも…

量子論における因果律の”破綻”(マックス・ボルンによる解釈)

われわれは系の瞬間的な状態を函数ψで記述するが、それ(ψ)はある方程式(シュレジンガー方程式)を満たし、それ(シュレジンガー方程式)に従って変化する。そこでは、その振る舞いは、時間t=0におけるその(函数ψの)形によって完全に決定される。した…

決定論に関するメモ (フィヒテ「人間の使命」)

他人のものは一切廃棄されよ。私はみずから探求しよう。 フィヒテ「人間の使命」私は諸現象の閉じた連鎖の一項となる。 因果的連鎖が閉じているということは、連鎖外からこの連鎖に進入することはできない、従って連鎖の方向を変えることはできない、という…

友人には魚が見えない夢

大学時代の友人と川べりに来ている。梅雨時の今と同じようにほの暗い。友人が釣り竿を振り始めた。ここで釣れるだろうか。友人が針を投げた”ポイント”は、浅く、釣れそうに無い。私は別のよどみを指したようだ。魚は見えるだろうか。そう思っていると、今ま…

猫を失う夢

私は猫(実際に飼っている)を抱いて、(夢でいつもしているように)知らない街をさまよっている。北千住のような気がする。土手の向こうは川で、私は土手の下を歩く。土手の下の道を振り返ると、廃れたバラックのようなものが重なって、門のようになってお…

「人智学、その本質および哲学的根拠について」 ベルン 1920年(大正9年)7月8日;独逸語の勉強 #37

Und wir sehen そして、 私たちは観るのです。 - ich kann nur andeuten -, (私はただ示唆するのみですが)wenn wir das Seelische betrachten, 魂的なるものを私たちが観るとき、erstens dasjenige, まず最初に、was ich ja schon öfter auch hier von die…