2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
前回の続きーDann kam die neuere Zeit herauf, die Zeit der Naturwissenschaft. そして、 新しい時代が近づいて来ます。 自然科学の時代が。Ich möchte sagen, wir blicken zurück auf eine lange Zeit, die eigentlich erst ihren Schluß erreichte um di…
真理は幻ではありません。のぞみをもつことは、 もちろんまったく自由です。 しかし、 偉大なことや真なることにかんして心に敬虔なのぞみしかもたないのは、 神意にかなったことではない。 ちょうど、 すべてが神聖不可侵だからといってなにもしないことや…
(α)理想にかんして第一に注意すべきは、 キリスト教世界では完全な人間という理想像が一般にうけいれられていることです。 (といっても、国民の大多数が完全な人間だということはありえませんが。) 修道士やクエーカー教徒といった敬虔な人びとのうちに…
1 暗がりで シューベルトのピアノ・トリオ 第二番変ホ長調を聴いているのですわたしたちは この名作を完成した作品として聴いている すでにその全体があると思って聴いているしかし そのとき シューベルトは 私が聴いているこの音の先を知らないで譜を書い…
前回の続きーDie ganze Konfiguration der Seele ist eine andere geworden, wahrhaftig nicht, indem wir theoretischer geworden sind, sondern indem wir bewußter geworden sind, indem wir notwendigerweise durch die Entwicklung der Menschheit gewi…
正義自体は一般に形式のうちにあらわれます。 自然法とか自然状態における正義といったいいかたがありますが、 そのような自然状態を想定するのははっきりいって倫理的にばかげたことです。普遍的なものをとらえない人びとは、 そのもの自体を自然のものと見…
法とは自由の実在であり、 自己意識の現実性であり、 精神の現実面ないし現実の働きです。国家とは、 その法を客観的に実現したものです。法は、 精神が自分の内部や自分のもとにあって、 自分に形をあたえようと活動するところにうまれる、 ー つまり、 自…
プラトンはこの神のごとき世界を 「思考のうちにのみあっていつまでもかわることのない模範」 とも名づけています。かれはこの全体のうちにまたしても対立を持ち込み、 「第二のものは第一のものの模造であり、 生成してきた目に見える世界である」、 とする…
彼は心の中で義を見出した。 わたしの体の内にわたしの魂はあるというよりは、 わたしの体がわたしの魂の内にむしろあるのだといえる。わたしの体とわたしの魂とは、 それみずからの内にあるというより、 むしろ神のうちにあるのだといえる。義とは、 真理に…
(彼は、 雲間に耀く明けの明星、 祭のときの満月、 いと高き方の聖所に輝く太陽)低き師たちは神学校で、 すべての有は十の存在様態(カテゴリー)に分類されるが、 これらはすべて神にあてはまらないと教えている。この存在様態のいかなるものも神に触れる…
前回の続きーDann schaut man wohl zurück in frühere Zeiten der Menschheitsentwicklung und sagt sich: In diesen früheren Zeiten der Menschheitsentwicklung haben die Menschen ja kaum vom Geiste gesprochen. すると、 たぶん、 われわれはこの時代…
さて、 プラトンはつづけます。目に見えるものの領域には、 両極をなすものとして、 土と火、 かたいものと生物があった。「かたいものは二つの中間項を必要とし (これは重要な思想です。 自然のなかでは三つではなく四つの元素があって、 中間項も二つとな…
目に見えるもの(感覚的なもの)のうち、 非理性的なものよりも理性的なものの方が美しく、 また、 知性は魂なしではなにものにもかかわりえない、 と考えた神は、 ー この推論にもとづいて魂のなかに知性をおき、 肉体のなかに魂をおいた。 知性は肉体なし…
前回の続きーEs kann die Bezeichnung einer sinnlichen Wirklichkeit oder Realität im Grunde genommen nicht ertheoretisiert werden, sondern sie ist ein Ergebnis des Erleben. 感覚的現実や事実と云う場合も、そのことを根本的に理論化することはでき…
冬の闘いが流した天使達の血 その霊的質量の総和に堪えきれない 春は 大地から浮遊する花々を噴出させるのだ眠っている人間達の諦念 その霊的質量の総和に堪えきれない 私は 深夜ひとり歩く 桜の樹々の下をポケットに隠した 私の掌のなかで 生まれる前に死ん…
見なさい、 神が一にして単純であってこそ、 わたしが魂の城と呼ぶこの一なるものの内へ神は入り来たるのである。それ以外には神がこの内へと入り来る仕方はない。ただそのようにしてのみ神はその内へと来たり、 その内にある。その点においてだけ魂は神と等…
『ソフィスト』のなかでプラトンは、 運動と静止、 自己同一と相違、 存在と非存在にかんする純粋な概念ないし理念(種類)を探求しています。かれはここでパルメニデスに反対して、 非存在もあるということ、 単純な自己同一物が他なる存在に関与すること、…