アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘーゲル”哲学史講義” A.プラトンの哲学  三.精神の哲学 「美とはなにか」

もう一つ、 プラトン哲学の有名な側面として美学の問題、 つまり、 美とはなにかの認識の問題があります。 簡単にふれておきましょう。ここでもプラトンは、 美の本質が知的なものであり、 理性的な理念であるという思想の急所をおさえています。 かれが精神…

ヘーゲル”哲学史講義” A.プラトンの哲学  三.精神の哲学 「法律としてと同時に個別性としてあらわれるべき絶対的に普遍的な思想」

財産や家族生活の排除、 階層の自由選択の廃止、 など、 主観的自由の原理にかかわるすべての規則によって、 プラトンはにくしみやいさかいなどの感情すべてを封じこめたと思っています。 個々人が自分の目的や自分の好みを主張し、 個人的な利害を共同体の…

薔薇

胸のなかに薔薇が咲く 影絵のような生のさなかに 花開く一輪の薔薇に 私の指は触れることができない 見えない棘が吸い続ける 血の色をした薔薇の花弁に 私の唇は触れることができないこの生に目醒めることは永遠の謎だ 私の生の廃園のなかで 汚れた月光の照…

薔薇

胸のなかに薔薇が咲く 影絵のような生のさなかに 花開く 一輪の薔薇に 私の指は触れることができない 見えない棘が吸い続ける 血の色をした薔薇の花弁に 私の唇は触れることができないこの生に目醒めることは永遠の謎だ 私の生の廃園のなかで 汚れた月光の照…

欲望

厳粛な欲望は下ろしたての夏服を着た水兵のように耀く 祝福せよ あらゆる手立てを用いて達成される生殖の瀰漫するこの世界を! 雨 雨 雨 六月の雨に濡れよ欲望の速度に絶望は追いつけない 大気を支配する 異教徒の天体崇拝者 黄金の錫をもつ 植物の王よ 髑髏…

高空から堕ちる夢

なぜだか分からない。旅客機の飛行するような高空に身を投げ出している。眼下に広がる下界。海に堕ちると思った。堕ちた先で救助してもらうには位置を知らせなければならない。すると、視界の周りに水平垂直方向のスケールがあらわれたので、東経何度、北緯…

"Das Verhältnis der Anthroposophie zur Naturwissenschaft - Grundlagen und Methoden" "自然科学に対する人智学の関係ー基礎と方法"より、1920年6月20日シュツットガルトにおける講演録を読む独逸語の勉強#43

Wir können also sagen: こうも言えるでしょう。In der Entwicklungsgeschichte der Menschheit haben wir zuerst das von Erkenntnis-Sehnsucht bestimmte Forschen, dann die experimentierende Methode, die in sich aber mit dem Nachschaffen der Natur…

ナポレオン

手近なわかり易い目的を知ろうとする態度から離れて、終局の目的がついに不可解なことを認めた時にのみ、われわれは史上人物の生涯に合理性を見るのである。その時はじめて、一般人間的資質と一致しない彼等の行為の原因が啓示されて、偶然とか天才とかいう…