アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2013-06-27から1日間の記事一覧

ヘーゲル”哲学史講義” A.プラトンの哲学  三.精神の哲学 「美とはなにか」

もう一つ、 プラトン哲学の有名な側面として美学の問題、 つまり、 美とはなにかの認識の問題があります。 簡単にふれておきましょう。ここでもプラトンは、 美の本質が知的なものであり、 理性的な理念であるという思想の急所をおさえています。 かれが精神…

ヘーゲル”哲学史講義” A.プラトンの哲学  三.精神の哲学 「法律としてと同時に個別性としてあらわれるべき絶対的に普遍的な思想」

財産や家族生活の排除、 階層の自由選択の廃止、 など、 主観的自由の原理にかかわるすべての規則によって、 プラトンはにくしみやいさかいなどの感情すべてを封じこめたと思っています。 個々人が自分の目的や自分の好みを主張し、 個人的な利害を共同体の…

薔薇

胸のなかに薔薇が咲く 影絵のような生のさなかに 花開く一輪の薔薇に 私の指は触れることができない 見えない棘が吸い続ける 血の色をした薔薇の花弁に 私の唇は触れることができないこの生に目醒めることは永遠の謎だ 私の生の廃園のなかで 汚れた月光の照…