アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

「子どもは国家や経済から独立した教育者の力で成長を遂げていかなければならない」シュタイナー

これまでの社会秩序を社会的観点に立って変革しようと真剣に努力するつもりなら、
教育制度を含めた精神生活全体に自主管理体制を敷くことを恐れてはならない。
なぜなら社会有機体のこのような自立的分野からこそ、
熱意と喜びをもって社会のために働く人間が生じるであろうから。
国家や経済生活の規制を受けた学校からは、
熱意も喜びも持てない人間しか育成されない。

なぜならその人間は、
外からの支配の結果、
何か生命を否定するものを押しつけられているように感じるからである。

子供たちが国家生活や経済生活の一員となって働く意欲を持てるようになるまで、
外からの支配力が子どもの心を抑圧することは許されない。

子どもは国家や経済から独立した教育者の力で成長を遂げていかなければならない。

そして教育者は自分の個的能力を自由に働かせることが許されているのだから、
子どもの個的能力を自由に発達させてあげなければならない。

シュタイナー「社会問題の核心」第二部 社会有機体三分節化をめぐって 三=自由な学校と三分節化 (高橋巖訳 イザラ書房 1991年4月30日 第一刷)

  ☆

安倍自民党の下で、日本の教育では、ますます国家・経済の恣意的な支配が強化される。日本の没落を決定的にする動きです。
 
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<国公立大入試>2次の学力試験廃止 人物評価重視に
毎日新聞 10月11日(金)7時1分配信

{大学の入試制度見直しなどを話し合う教育再生実行会議。8月の会議には安倍晋三首相が参加した}

 政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が、国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討することが分かった。同会議の大学入試改革原案では、1次試験で大学入試センター試験を基にした新テストを創設。結果を点数グループでランク分けして学力水準の目安とする考えだ。2次試験からペーパー試験を廃し、面接など「人物評価」を重視することで、各大学に抜本的な入試改革を強く促す狙いがある。実行する大学には補助金などで財政支援する方針だ。

  ーーー以上引用終わりーーー