アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

野田の国家殺し

社会意志−>公権力の根拠は、個々人が自力のみでは達成し得ない生存の安寧を社会契約によって達成し得ると言うことにしかない。野田首相は国民の生命と国家自体の存続を最優先せず、関電と言う私企業の存続に賭ける意志を表明した。つまり、国家・個人間の社…

そしてソフィストへ - 存在と対立する個別的意識に落ちた普遍・普遍的なものの否定としての個別化・それ自体である存在の廃棄 

・・・・精神は自分以外のところに本質を探す必要は無く、自分自身のうちに探せばよい。これまで自分とは違うものと見えていたものが実は思考なのであり、本質はむしろ意識そのもののもとにあるからです。が、存在と対立するこの意識は個別意識です。そして…

目的因と外的原因 - アナクサゴラスの蹉跌・ヘーゲルの理念と目的論

・・・・プラトンはここで二つの原因、つまり、目的因と外的原因(化学的過程、機械的過程、等々)を明確に対比し、意識をもった人間の事例に即して二つを混同する愚を指摘しています。アナクサゴラスは目的因を立て、そこから出発するかに見えながら、それ…

ヘーゲルと有機体思想 - 概念そのものが実在の形をとる

・・・・それは確かに経験の示すところで、それぞれの性質が自立していると言える。が、それは実在上のことで、概念からすれば、それぞれが関係し合い、切っても切れない内的なつながりができています。例えば生物に見られるつながりがそれで、そこでは概念…

    鏡のなかの身体論 

1個人の身体・精神と 社会有機体の病理が 映し合う 二枚の鏡のなかの 像のように 消滅点に向け 収束してゆく病める自我と言う鏡を 太陽に向け 眩い反射光で その青白い裸身を 照らしてみる 2若い病人が 窓辺のベッドに横たわって 小さな手鏡に 世界を映し…

登校拒否児童・朝永振一郎

昨日、ざらすとろさん、白井さんとツイッターでお話ししていて、以下のツイートをした。@georg_trakl @motonosuke0328 (1) 論点が多いので、一つずつ。朝永振一郎が「科学者の自由な楽園」(岩波文庫)で描いたような大日本帝国「理研」にあった自由な雰囲気…

窓に座って父と二人、水の中の巨大な鯉と亀を見る夢

最近、ブログをサボっていたのは、それなりに生活に追われていたせいなのだが、もう一つ、独特の疲労と生産効率の悪さに悩まされているせいでもある。身体の動きが意欲に追いつかない。しかし、健康状態が悪いかと言うと、そう言うことでもない。内的な身体…