昨日、ざらすとろさん、白井さんとツイッターでお話ししていて、以下のツイートをした。
@georg_trakl @motonosuke0328 (1) 論点が多いので、一つずつ。朝永振一郎が「科学者の自由な楽園」(岩波文庫)で描いたような大日本帝国「理研」にあった自由な雰囲気に対して、その真逆である管理主義の下に、現在の学術研究が置かれている。逆説的だが真実です。
- 作者: 朝永振一郎,江沢洋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/09/14
- メディア: 文庫
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しかし、朝永博士が、今の日本に生まれていたらと思うと、心許ない気分になる。いじめにも遭ったりして、登校拒否から抜け出せなかったのではないか。今の登校拒否児童や、ヒキコモリ青少年の中にも、朝永少年が隠れているだろうと思う。
更に、朝永青年の才能の開花には、京都から東京の理研に移って、その自由な明るい雰囲気に触発される必要があった事が、この本から、うかがうことが出来る。植物が太陽の光を必要とするように、科学的才能も、先輩や指導者からの温かい励ましのなかで育つものである。少なくとも、戦前の一時代の日本にそれが在ったことが、この本からうかがい知ることができることである。
振り返って、今の日本はどうか。その問題をツイッター上で議論したまとめをざらすとろさんが作ってくれたので、リンクしておきます。