アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

野田の国家殺し

社会意志−>公権力の根拠は、個々人が自力のみでは達成し得ない生存の安寧を社会契約によって達成し得ると言うことにしかない。野田首相は国民の生命と国家自体の存続を最優先せず、関電と言う私企業の存続に賭ける意志を表明した。つまり、国家・個人間の社会契約を破棄した。国家が殺された瞬間だ。

野田首相には、そんな事は全く意識もされてはいないだろう。今や、私のようなヘリオポリタン・アナキストが国家・民族の存亡を憂慮する一方で、従米=ネオリベ体質の官僚・政治家・企業家が、国際金融資本に日本の文化・自然を売り渡し、国家という機構(本来は有機的身体)そのものを殺そうとしている。

ネオリベグローバル化勢力が、日本の主権=独立性という刺激的な問題が俎上に乗る事態を避けて、むしろ日本の国家体制そのものを直接破壊するプランに乗り換えたと見る方が妥当か。野田首相の肉体を借りて出現した、希に見る徹底的な虚無主義=破壊性の根拠はそこにしか見出せない、と私は考える。