アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

福島原発事故は、日本人よ、滅亡を避けよ、と言う啓示である

孫正義も今週号の週刊ポストのインタビューで、今回の地震による原発事故で初めて「原発という魔物の存在を意識した」と語っていたが、一部の進んだ人びとを除いて、ほとんどの日本人もそうだったはずだ。しかも、この狭い日本に五十四基とは、体中にダイナマイトを巻いて寸又峡に籠もった金嬉老顔負けの暴挙だ。いったい誰を脅すつもりなのか。単なる自爆では、世界中の笑いものだ。われわれが、今、この状況に気づくことが出来たことを、日本人としては、畏敬すべき自然に感謝するほかにないだろう。そして、東電も、政府も、このような危険なおもちゃを扱う資格がないことが露呈した以上、さっさと、この窮地を脱出しようともがくのが、生き物としての当然の態度だ。ともかく、生きなければならない。今が、日本人が生き残るための最後のチャンスだ。神様が、愚かなわれわれを目覚めさせるべく、荒療治で与えてくれた、最後のチャンスだ。変革期の過渡的な状態は、若者が、若い心を持った者たちが、作り出さねばならない。
週間金曜日の記事に出たように、テレビやマスコミでもてはやされる自称脳科学者(クオリアの人)や経済評論家女史の化けの皮が剥がれたが、「やはりそうでしたか」と思ったのは、私だけではあるまい。
原発の悪魔的本質も、それにかしづく拝金教徒たちも、十把一絡げに化けの皮が剥がれて、こんなにめでたいことはない。