アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2012-08-12から1日間の記事一覧

平等か自由か、共産主義者とアナーキストの本質的な違い:大日本三千年紀研究會のための覚え書き

・・・プルードンは、進んで、ルイ・ブランが「自由・平等・友愛」のスローガンを、「平等・友愛・自由」に逆転させたことを痛烈に批判する。「ルイ・ブランは、ちょうど僧侶が死後に天国を約束するように、結社の後に自由を約束する。このような語順転換を…

マルクス、エンゲルスによる同時代の思想家たちのこき下ろしについて:大日本三千年紀研究會のための覚え書き

・・・そういうプチ・ブルのプルードンが、パリ・コミューンの指導者たちに絶大な影響力をもつことができたのは、いったいなぜだろうか? この秘密を解く鍵は、マルクスによるプルードン批判にではなく、プルードンの中にこそ求められなければならない。マル…

天の邪鬼との対話:昨日の緑顔さんとのツイートの記録

緑顔さんは、沖縄で農業を営むクリスチャンの青年だ。armchair anthroposop ‏@longtonelongton 「日本変態党」 http://d.hatena.ne.jp/longtonelongtone/20120323/1332497149 … これが本来の日本変態党の趣旨であったはずですが名前が名前だけに今は色々な意…

アナーキスト・プルードンによる権力悪の認識について:大日本三千年紀研究會のための覚え書き

ルソーの人民主権論と、それに基づく民主主義の理論に対するプルードンの批判も鋭く厳しい。『人民だけが主権者であり、人民は自分自身によってのみ代表されることができ、また法は全体の意思の表現でなければならないということをはじめ、すべての扇動的雄…

プルードンによる政治権力の一般法則:大日本三千年紀研究會のための覚え書き

・・・プルードンは、政治権力の一般法則とも言える傾向を次のように明示する。『いずこにおいても、またつねに、政府は最初それがいかに民衆的なものであったとしても、結局はもっとも貧困で、もっとも多数の階級に対抗して、知識水準がもっとも高い、いち…