アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

今日は風邪で休む

  今日も風邪で休む。昨日は満月で、半影月蝕だったのだ。そう言う宇宙の配置と個人的小頂点が重なった。体調を崩すというより、野口晴哉的な意味で、風邪をひいた感じなのだ。ドストエフスキーの「賭博者」が読みたい気がした。小沼文彦訳と米川正夫訳。前者を学生の頃読んだ。
  米川訳で始まりの部分を読んでみると、文章のリズムがよかった。素晴らしい! 翻訳はこうでなければいけない。 寝床で読むべきか。實は、昨日の夕方、米川訳で「戦争と平和」を読んでいて、眠くなって寝てしまったのだ。気が多くて困る。「戦争と平和」は読み終わるのがいつか分からない。
  私が「戦争と平和」のある登場人物にそっくりだと、学生の頃、友人に言われたことがあって、気になっていたのだ。彼の言を思い出してみると、ピエール・ベズーホフのことらしい。やはり今日は、こちらを読むことにしよう。