アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

終末論的形而上学 その1

夜の帳が降りた

胸の中に
ひっそりと訪れる
オレンジ色の残照の
温もり
その光芒の消え行くはてに

顔をのぞかせる
星座はうつむいている

ヴィヌス
ジュピタア

青い闇のにおいが
春の心臓を

大きな海原の
明るい波の上に
浮かべている

この一瞬が
すでに終末である

われ
夕べに死せず。