アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

スーツバッグの中で機中をすごした同僚の夢

出張でスーツを携行するときなどに使うスーツバッグのようなもののなかで機中をすごした同僚が、死の寸前にクルーに発見され、一命を取り留めた。よく生きていたものだ。自分がそうであったらと考えただけで息苦しくなってくる。スーツバッグに身を縮ませて潜んでいる彼の姿。そんなところに人間がひとり入り込むことは本来不可能だが、夢のなかではその薄いすきまから若い頃の彼が白っぽい顔を覗かせているのだった。彼とは随分昔にくだらないことで喧嘩して、それ以来、交際が無い。政治的な議論だったと思う。かれの父親は大学教授(筑波大学)で、アメリカで幼時を過ごした彼は、英語がうまい。アカデミズムにおける処世術もわかっている(そうではない”純粋な”若い研究者もいる)。しかし、今でいうネトウヨ的な志向性があった。昨日読んだ以下の記事の影響かも知れない。