アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

「科学に含まれた形而上学的意味」 ヘルマン・ワイル

年とともに私は科学に含まれた形而上学的意味について狐疑的になってきた;”年をとるにつれて、世の中はますます奇妙になり、その模様はますます複雑になる。” 

しかも科学は真理と実在への、支えとなる超越的信仰がなくては、また一方それに事実および構成と他方観念の心像との間に絶えざる交流がなくては、滅亡するであろう。

ヘルマン・ワイル (プリンストンにて、1947年12月)

「数学と自然科学の哲学」緒言より
 菅原正夫・下村寅太郎・森繁雄訳
岩波書店、1959年第1刷、2005年第22刷)