アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

悪い夢の記録

同僚のK氏。夢の中の”私”はこれから起こる怖ろしいことを知っているらしいのだが、夢を見ている”私”にはその怖ろしさが伝わってくるのみである。肥満気味のK氏のズボンの股間が膨らんでくる。”私”は、ああ、始まってしまったと思う。K氏の顔に激しい動揺の表情が浮かぶ。すぐに”K氏全体”が膨らみ始めた。同時にK氏の身体は、風船のように宙に浮いたようだ。K氏の顔が激しく膨張してくる。破裂するK氏。しかし、彼の血は四散せず、大きな血のプールになって宙に浮いたままである。宙空に浮かんだ半球状の血のプールに、肉に突き刺さった骨と化したK氏がその上体を露わにしている。それは大きな骨付き肉の塊のようだった。