アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

色彩のように物に貼り付いた思考(idea?) 「シュタイナー・哲学の謎」読書メモ

ギリシャ以前のエジプトや東方の世界認識は、
自己を世界有機体の一部として映像的にとらえるもので、
世界からの自己の独立を教える教育者としての"思考"は古代ギリシャに始まった。

古代ギリシャ人にとっての思考(idea?)が現代人のそれとは全く異なること。

魂と世界の分離(独立)は始まったばかりで、
”物”に対して思考は、
あたかも現代人にとっての"色彩"同様に貼り付いていた。

つまり、
人間の"思考"は、
外的世界の投影だった。
(human thoughts were projection of the outer world)

基督教の出現と(本来の)自己意識の発現。

近現代人にとっての思考の前段階としての象徴的なイメージの意味。
ゲーテ古代ギリシャ

  ☆

シュタイナーにとって、基督の出現は、”単なる”宗教的事件ではなく、人間意識の発展段階における決定的事件(愛の根拠としての個我=内的唯一神による世界からの独立宣言)なのです。