1. アプリオリな認識 ↔ 経験的な認識(アポステリオリな源泉による)
2. アプリオリな認識 > 純粋な認識(経験的なものがまったく入っていないアプリオリな認識)
例:「あらゆる変化には原因がある」=アプリオリな命題だが純粋ではない。変化という概念は経験に源泉を持つ。
3. アプリオリな判断の試金石
3− a. 「必然性」を備えている命題はアプリオリな判断である。
3− b. 「絶対的にアプリオリな命題」同じようにそれ自身必然的な命題として通用する以外のいかなる命題からも導きだされていない命題
3−c. 「絶対的アプリオリな判断」ある判断が厳密な普遍性をもつと考えられ、一つの例外も可能であることが許されない場合。
3−d. 反対に、経験的に制約されていることを判断における偶然性として示す→経験的な認識
3− e. ある判断に帰する無制限な普遍性を、その判断の必然性として示す。→アプリオリな認識
4.すべての判断は分析判断か、総合判断のどちらかである。
4− a. 述語Bが主語Aに(隠れた仕方で)含まれているものとそして、主語Aに属する→分析判断
例:すべての物体は広がりをもつ。
4− b. 述語Bが主語Aと結合してはいるが、主語Aのまったく外にある場合→総合判断
例:すべての物体は重さをもつ。
5.経験判断はそれ自体すべて総合的である
6.アプリオリな総合判断
例:生じくるものにはすべて原因がある