アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

魔法の夢

周りにたくさんの人がいる。昼間である。人々の衣服は白っぽく、地面が黒い。私は右の掌を上に向けて眺めている。すると、指先から白っぽい煙のようなものが、渦を巻きながら現れた。その尖端が虹色の炎に変わった。そしてその炎の上に、白っぽい分子模型が現れた。炎が分子模型のようなものに変わったのだ。しかし分子模型はその重みのためか、地面に落ちると、淡雪のように解けていった(或いは地面に吸い込まれるように)。私はこれは記録すべきだと思った。傍らの誰かが一部始終をヴィデオ撮影していた。