2013-05-22 昼の月 昼の月の視えない下半身に 巻きつく 藤の花開く 樹冠を踏みしだく 雲の脚は美しい八雲立つ α崩壊 すべて革命とはそのようなもの ニュートンのジェット・コースターに乗り ハイゼンベルグが壁を抜けるとき 私の足の裏に屹立する弦楽四重奏曲 倍音を聞き分ける弥勒の耳 説法が昼のサイレンのように鳴り響く ここはルビヤンカ監獄 百億年経ったら帰ってくる 懐かしきα粒子たちよ!