アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

ソクーロフ『太陽』。天皇とチョコレート

ソクーロフ「太陽」。ロシア人・他が昭和天皇をあのように、占領米軍とマッカーサーをあのように見て・描いていることにまず感銘を受けた。バチカンへの手紙の返事が無いことを懸念する一シーン。ソクーロフイッセー尾形の表現する天皇像は現人神と言うより天使的だった。つまり的確だったとおもふ。

"ああ無情"の映画がレンタルに下りてくるまで、本でガマン。解説読みました。本文は今は読まないことにした。おそらく今もそこらにいるタイプの人。今ならマスコミで活躍し、議員になるタイプかもしれません。

ソクーロフ「太陽」バチカンへの手紙=開戦前からの天皇による戦争回避への努力を示唆する。知らない人には見過ごされる事項です。徳本栄一郎「英国機密ファイルの昭和天皇」か「1945年日本占領―フリーメイスン機密文書が明かす対日戦略」に記述あり。

チョコレートを。Hershey'sではない。

ペンシルバニアHershey'sのチョコレート工場があって、チョコレートのプールに落ちて死んだ従業員の噂を聞き覚えている。”夢のチョコレート工場”ではなかった。チョコレートの海では泳げない。

ソクーロフ『太陽』。好きな場面は、マッカーサーが送ってきたHershey'sチョコレートを、毒が盛られているのではと怪しむ佐野史郎侍従長)がお毒味をするエピソード(思い出し笑い)。

働くプロレタリアートから取り上げて富者に与える代わりに、税は有閑者どもから過剰分を奪い取り、金がないために活動できないでいる貧窮した人々全体に、分かち与えられねばならぬ。ブランキ「革命論集・上 十五人裁判」より