アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

水門を乗り越える清く力強い流れの夢

ここは記憶が曖昧だが、四つに分割された(?)ボール紙のような粗末な紙。それが切符らしい。川の水が溢れそうなので、水門が開かれたはずだと思う。私は近くの川に急ぐ。

夢の中で、それは地元の川なのだが、実際は小さな、今は田んぼの中を走る用水である。私は以前、網で漁をする人に何が獲れるのか声をかけたことがあった。その地元民らしい男は、魚を一匹投げてくれた。それは見事に美しい鮎だった。

実際の地形とは異なり、川の周囲が岩場で、私はそれを乗り越えようとして、懸垂のような格好になる。腕と大胸筋に力を入れて半身を持ち上げると、視界が上昇し、水門の辺りが目に入った。水門は開かれておらず、清冽な流れが盛り上がって、その上を乗り越えながら、力強く流れていた。

以前見続けた川の夢に転機が訪れた。今までの夢では、汚された川の夢だった。何かが変化してきた。それはなんだろう。