アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

唯物論的個人=物質的条件に依存する生産者 大日本三千年紀研究會のためのコラージュ集13

諸個人が彼らの生命を表出する仕方、それが彼らの存在の仕方である。すなわち、彼らが何であるかは、彼らの生産と一致する。何を彼らが生産するか、と一致し、又、いかに彼らが生産するか、と一致する。したがって、諸個人が何であるかは、彼らの生産の物質的諸条件に懸かっている。
  カール・マルクス「ドイッチェ・イデオロギー」第一部フォイエルバッハ唯物論的見解と観念論的見解との対立−岡崎次郎

マルクスのこの言に対応するシュタイナーの言葉は「人間は、その人が食べたものによってではなく、その人が 考えたことによって、できている」というもの。生産しなくてもいい。感じ、考えることがありさえすれば、人間が生きている甲斐が、意味がある。

現代の問題は、生産過剰にこそある。欲張って生産し過ぎているのである。働けば働くほど、世の中がおかしくなっていくのである。破滅に向かって加速して行くのである。それは何故なのか。