アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

大日本三千年紀研究會のためのコラージュ集 4

メモ

戦後の日本人は忘れてしまったようだが、神代の昔より、日本には(も!)、気のコスモロジー、宇宙的身体論に基づく社会学・社会原則が存在していた。宇宙の身体と個の身体、そして社会という身体が、気の思想により統合され、大きな有機体原理となって、人倫、世の中を導いた。それは西欧啓蒙思想、ルソーの社会契約論の背後にも実は見え隠れする程に、力のある社会理念の根源には常に存在するはずのものなのだ。中江藤樹にもそれはある。シュタイナーは、ルソーが発見した社会原則に、古代以来のエーテル的有機体社会論の残照を見たはずであり、前者を後者の基礎の上に再構築する事で、社会思想の蘇生、社会のルネサンスに着手した。