アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

激しい怒りの発作を爆発させる人の夢

時間が経ってしまったので、ストーリーがうまく思い出せない。
今朝の夢。
人が大勢集まっている。
H先生もいる。
部屋の中で、向こうの人と、H先生の側のわれわれが対立しているようだ。
向こうの人が激しく怒って、大きな手水鉢のようなものをブンと投げてよこす。
当たれば即死だ。
すごい怪力である。
彼は次から次へと手当たり次第にものを投げつけてきた。
彼の怒りは凄まじい。
私は部屋の内側にかかった鍵を大慌てで開けて、皆で逃げだすが、彼は追いかけてくる。
皆、必死に逃げる。
怖い夢だった。

私はテレビは基本的に見ないのだが、昨日、たまたま、ニュースで、大飯原発の推進側の主張が耳に入ってしまった。最終的にすべての原発を再稼働させると言う。激しい怒りが沸いたが、その自分の怒りを無視し、相手にしなかった。だから、以下のような言葉をツイッターでつぶやいたりしていた。

* 野田に限らず、良くできたゴム製の肉面みたいな顔の熟年男性は、天下り官僚などにも多い。事故直後、テレビに出続けたヅラ疑惑の西山も、「笑い仮面」みたいな、気味の悪い男だった。実に不気味な、非人間的な感性で生きている連中が、日本を支配している。ホラー映画のような、悪夢のような、現実だ。

* 悪と言うよりも、何か、魂が抜けている感じなのだ。だから、我々にしても、本気で怒る気にすらなれない。ロボットを相手に怒っても仕方がない。実は、そんな気分だろう。総理大臣にしてからが、雑魚キャラの一匹に過ぎないのが、今の日本の現実なのだ。

このような冷静を装ったツイートとは裏腹に、明らかに、その怒りは私のなかで生きており、夢で、その存在を無視するなと訴えてきたわけだ。

H先生は、以前にも、夢に出てきた。若い頃にアメリカで一旗揚げた人で、つまらないことで飲食店の人と喧嘩したエピソードがある。普通の日本人が自分を抑えてしまうような場面で、自己主張することができる人物である。

今後、このような怒りの発作に襲われる日本人が増えるかも知れない。原発推進派の政治・経済権力者を、理性では理解不能なものとして感じ始めているからだ。正直に言って、何か非常に不条理な、非人間的な存在としか思えなくなっている。

ただ、明らかに、原発事故と放射能の問題は、関心のある人でさえ、その深刻性が十分に理解されていないと気がつくことも多い。なかには、本当に理解力が不足しているために、東電や官僚の言うがままになっている愚かな政治家もいるのかも知れない。

「毒麦」という福音書の思想は、西洋人の悪に対する冷徹な認識を示す、決して性善説のお人好し日本人には承伏できるものでは無かった。この原発事故の以前には。しかし、今は、不幸なことに、この「毒麦」としか分類しようのない、非人間的な人間達の実在を認めざるを得ない。そう言う状況になってしまった。

追記:以下のツイートも、記録のため、ここに残しておく。

* 坂口安吾「詐欺の性格」。結語は「自らの罪人たるを自覚せずして、真実の思想も理想も有り得るものじゃない」。今私がこうして呑気に読書していられるのも、福島で被曝労働している労働者・技術者のおかげだ。しかし私はその事実を知っていながら知らないふりをしている。それがαでありΩなのだろう。

* 個人の中の聖と俗の両輪が、結局人間の自由の根拠で、聖なる存在にとってはそもそも自由を問題にする必要が無い。宇宙には未だ「自由の霊」が存在せず、人類はそれに進化すべく、運命を闘う。エヴァンゲリオンっぽい(笑)  @eberhartweber 結局、聖俗革命によって失われた聖性の優位が

* 荒唐無稽な語りでしか語り得ない「思想」もある。例えば福音書に出てくる「毒麦」は悪の申し子だが、世の終わりまで刈られることはない。西洋の悪のリアリティは強烈。今の日本ではそれが現実化してる。  @georg_trakl 日本の「失政者」どもは、レプティリアンなんじゃないだろうか??