アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

「秘教的修行の手引き:エソテリックスクールより」 主要課題(1906年10月)その1

主要課題 (1)
  (明治三十九年十月)

朝一番、起床直後、魂に雑念が去来する前に、神秘学徒は瞑想に入る。ここで、完全なる内的平静を確保するように努力する。すなわち、外部から来る印象や日常の記憶の一切に注意が向かないように努める。特に起床時に生じがちな、あらゆる心配事や不安から魂を解放するよう努める。この状態で瞑想を開始する。この内的平静を深めるために、まず、意識を一つの観念、「平静」に向ける。次に、意識からこの観念が消え去るに任せて、魂にいかなるイメージも残さないようにする。そして、以下に述べる七行の文章の内容が魂に生き生きと浮かぶようにして、あらゆる他の想念を排除する。この七行の文章は五分の間、意識に保持しなければならない。もし他のイメージが侵入するようであれば、深い瞑想において、繰り返しこの七行の文章に立ち戻ること。

清澄な光のあふれ出るなかに
世界の神性が輝いている。
あらゆる存在への純粋な愛のなかに
私の魂の神性が輝いている。
私は世界の神々しさのなかで憩う。
世界の神性のなかに
私は自分自身を見出すであろう。

In den reinen Strahlen des Lichtes
Erglänzt die Gottheit der Welt.
In der reinen Liebe zu allen Wesen
Erstrahlt die Göttlichkeit meiner Seele.
Ich ruhe in der Gottheit der Welt;
Ich werde mich selbst finden
In der Gottheit der Welt.

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この本は、高橋巖先生が翻訳の出版を検討されているようなのですが、自分自身の勉強のために、英語版から訳しています。この項目はまだまだ続いて完結していませんが、少しずつ訳を進めてブログに記録して行くつもりです。