アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

Activismphobia in Japan 日本における運動恐怖症候群:イルコモンズさんの講演と "Nuclear-activists"の映画 @筑波大学

hydrophobia :恐水病
activismphobia :運動恐怖症

Nuclear-Activists :核の運動家
Nuclearactive: radioactive(放射性)のもじり

素人の乱
松本哉さんは中心人物だが
リーダーではない
素人の乱にはリーダーはない
リーダーを作らないようにしよう
多数決もしない
少数者の意見が排除されるから
これは
自然にそうなった

ニューヨークのオキュパイ運動も
投票はしない
多数決をしないことを
意識的に行っている

松本さんも、イルコモンズさんも、この秋、ニューヨークのオキュパイ運動を見に行って
テントで過ごした
そこで話したアメリカ人は、日本の民主主義は1945年の敗戦、米軍による占領から始まったと云う
日本の民主主義はだから歴史が浅いので、
デモがうまくいかないのだと

松本さんはかちんと来た
イルコモンズさんもかちんと来た

イルコモンズさんは思った
アメリカ人に教えてやらなきゃいけない
宮本常一「忘れられた日本人」を読めと

彼らは未だにUSAが民主主義という形式の輸出国だという幻想に耽っているのか
そんなオキュパイ運動が成功するわけがないだろう(と私は考える)

松本さんは
集会でも難しいことは言わないが
映画作家は彼の本音を引き出した
日本のコミュニティーは完全に崩壊している
いや崩壊させられたのだ
それがすべての始まりだと

イルコモンズさんは
東アフリカから出てきた
おかっぱ頭の日本人だが
アフリカから出発した
ドラムデモの起源は
アフリカの太鼓なのだ

そこでは
病人に憑いた悪い霊を
村人が総出で追いかけるという
村人全員で
一人の病人のために
大がかりな捜索を行う
病人は直ってしまう
そりゃあ直りますよ
村の人全員が自分の味方なんだもの

日本の悪霊は
activismphobiaを引き起こす
社会運動を
異議申立てを
社会に出て
街に出て
自分(たち)の気持ちを訴えることに
臆病である
それをする人(たち)に
その行為に
嫌悪感を示す
activismphobia
なんて為政者に
権力者に
都合のいい悪霊だ

しかし
これも
世の始まりから存在したわけはない
必ず始まりがあるはずだ
始まりのあるものには
必ず終わりがある
イルコモンズさんは語る

東アフリカの住民たちよ
われらに
悪霊払いの儀式を教えよ
われら全員が
一人の病人のために
街に出ることを
教えよ

われらに
アフリカの太鼓の作法を
伝授せよ

われらの太鼓が
一人の病人のために
街に鳴り響く
地球の中心に届くリズムで

一人の病人よ
一人の死者よ
一人の狂人よ

あなたは一人だ
宇宙でたった一人だ
それは奇跡だ

一人が癒されれば
宇宙が癒される
アフリカの秘蹟を知れ
日本人よ。

われらの呪法が
日本列島を蝶に変える
モスラに変える

この芋虫のような日本を。