アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

まともな報道は、今や地方紙にしか期待できない。ボート部の後輩、古川康知事よ、判断を誤らないでくれ。私は、このことを、伊勢神宮で祈ったのかも知れない。

読売、朝日、日経、毎日、産経、などの原発利権体制翼賛新聞には、今、佐賀で実際に起きている玄海原発をめぐる駆け引きに関しても、古川知事が原発推進に進むよう圧力をかける形の報道しか出さない。しかし、国民の多くが知っているように、これらの新聞は、報道機関ではなく、国民操作のための単なる道具であって、彼らの報道から、本当には何が起きているのかを知ることは難しい。むしろ、地方新聞が健闘しているのが、今の日本だ。

私は、恥ずかしい青春の一時期、現在の古川康知事と埼玉県戸田艇庫で寝食を共にした。大学生と云うよりも、自衛隊員のような生活だった。運動音痴で、ボート部劣等生だった私は二年で脱落したから、彼は私を覚えてはいないだろう。しかし、そんな縁のある私としては、彼の人間性を信じたいのだ。われわれが彼を信じないで、誰が彼を信じるだろう。

3月14日、原発事故の行方を報じるテレビを見ながら、いよいよ危ないと観念したとき、娘の電話が入ったことが背中を押して、深夜、東名高速を走って関西に避難した。そこで、伊勢神宮にまで脚を伸ばした。古川知事の決断は日本の運命を決する重大な決断だ。彼の決断が誤らないことこそ、私がそこで祈ったことだったのだと、今にして思う。

______佐賀新聞 ひびのニュース(2011年07月02日更新)より貼り付け_____

         知事、九電に玄海原発1号機の劣化データ開示求める
 36年運転している九州電力玄海原発1号機の原子炉圧力容器の劣化問題について、古川康佐賀県知事は1日の県議会原子力安全対策等特別委員会で、九州電力に対して圧力容器の劣化判断の指標となる「脆性遷移(ぜいせいせんい)温度」のデータ開示を要求したことを明らかにした。九電は「提出したい」と返答した。県は近く開示されるデータ内容を庁内の技術担当者が確認する。
 
 1号機の劣化をめぐっては、研究者が同温度が大幅に上昇し、劣化による容器破損の可能性を指摘している。議員が「学者が九電にデータを求めても公表されない。第三者の科学者の検査も必要」として、知事が九電や国にデータ開示を求めるよう要請。古川知事は「(電力関連の協会の)内規で出せないというのはおかしい」と述べ、九電に要請したことを説明、国に対しても求める考えを示した。
 
 九電はこれまで「適正に検査されている」として、運転40年目の高経年化評価時前のデータ公表は予定していなかったが、県の要請を受けて一転、公表に応じた。
 
 また、玄海町長が「1号機の廃炉の議論をすぐにも始めるべき」と発言したことに関し、議員が「県として廃炉論議を始める考えはないか」と質問。古川知事は「直ちに廃炉か、ある一定の区切りか、考えなければいけない。今回の事故を契機に高経年化炉のあり方について検討していく」と答えた。

         ________貼り付け終了_________