アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

あらためて管総理の初期判断ミスの責任について

自衛隊員、消防隊員、東電社員、警察官、民間企業、下請けの人たち(今後、被曝に関しての医療保証の面で一番恵まれない可能性がある)等の骨身を削っての奮闘の結果、現在冷却作業が進んでいるようだ。溶け出したウラン235が何らかのプロセスを経て規定濃度に達することにより再び核分裂反応が始まる(再臨界に至る)と言う可能性は、時間が経つにつれて、弱まっていると考えられる。しかし、冷却の一方で、核分裂を起こす中性子線の吸収材としてのホウ素化合物(ホウ酸)の使用は、安全性確保のためにも、作業員の安全のためにも、初めに行っておくべきことだった。ちなみに、ホウ素は中性子線に対する衝突断面積が大きい。つまり、中性子線の遮断に効率的な軽元素である。以下の記事は、純粋に冷却剤として理解している人が多いようだが、私は、核分裂反応抑制のための中性子線吸収剤を含むものではないかと考えている。これを断ったのは、東電が廃炉を嫌ったせいだという説がある。しかし、総理大臣としては、事態のごく初期に、何よりも国民(事故の収束を図る現場の人たちをもちろん含む)の生命の安全を考えて、ホウ素の導入を図るべきだった。まともな大人であればおそらく、誰でもそのような判断を下すべきところを、それが出来なかった管総理は、多くの人が認めるように、暗愚の人であり、出来るだけ速やかに総理の座を禅譲し、まともな判断力と決断力を持つ人物に日本人の運命を託すべきだ。
この人には、以前カイワレ大根が食中毒を引き起こして社会問題化したとき、御用記者たちを前にカイワレを食べてみせるパフォーマンスを演じて世間を欺いた過去がある。人間としてその後も全く進歩がなかったらしく、今回も、ヘリコプターに乗って真っ先に現場に急行するパフォーマンスを演じ、さらにテレビ局の誰だかに命じて、制御室だかどこかに入ったと何度も何度もテロップを流させていた。しかし、そのパフォーマンスのおかげで、現場の初期対応が大幅に遅れ、今回の大惨事を招いたと云う認識が広がっている。私もその通りだと思う。日本・日本人にとっての疫病神であることを自覚し、さっさと引退して、もう一度お遍路でも何でもすればよい。
ちなみに、フライデー(4/1)に出ているショッキングな写真は臨界事故によるもので、中性子線を浴びた結果だと思われる。少なくとも現在の作業では、中性子線の被曝は無いはずである。

       ____以下貼り付け(2011年3月18日08時12分 読売新聞)____

原発事故直後、日本政府が米の支援申し入れ断る

福島原発
 東京電力福島第一原子力発電所の事故を巡り、米政府が原子炉冷却に関する技術的な支援を申し入れたのに対し、日本政府が断っていたことを民主党幹部が17日明らかにした。
 この幹部によると、米政府の支援の打診は、11日に東日本巨大地震が発生し、福島第一原発の被害が判明した直後に行われた。米側の支援申し入れは、原子炉の廃炉を前提にしたものだったため、日本政府や東京電力は冷却機能の回復は可能で、「米側の提案は時期尚早」などとして、提案を受け入れなかったとみられる。
 政府・与党内では、この段階で菅首相が米側の提案採用に踏み切っていれば、原発で爆発が発生し、高濃度の放射性物質が周辺に漏れるといった、現在の深刻な事態を回避できたとの指摘も出ている。
 福島第一原発の事故については、クリントン国務長官が11日(米国時間)にホワイトハウスで開かれた会合で「日本の技術水準は高いが、冷却材が不足している。在日米空軍を使って冷却材を空輸した」と発言し、その後、国務省が否定した経緯がある。

       ____以上貼り付け終了(2011年3月18日08時12分 読売新聞)____