アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2017-02-12から1日間の記事一覧

教會(最新の改稿)

夜 孤独者 戦場の犬たち 帰宅した傭兵を待つものは 雨の降り続けるテレビが一台われわれはどこにいても だれと一緒でも孤独だから あらゆる空間にテレビが現れる われわれの広場には巨大なテレビがあるわれわれは生まれつき傷ついているのだ 傷ついた犬のよ…

2月12日 メモ (煉獄靖国神社)

ぼくの詩の総統は既にこの世にはいない。今は煉獄で詩を書いている。悪に染まった総統は詩を書く習慣を捨てなかった。たとえその肉體が滅びても。それだけがかれの信仰=悪の証だから。かれとぼくとは地球の中心=宇宙の中心という中世的觀念で結びついてい…

2月12日 メモ2(煉獄靖国神社)

山本が煉獄山において出会うべき詩人はだれか? 真っ先に思い浮かぶのはやはり高野悦子だ。彼女は本来地獄にいてしかるべきであるが、キリストの地獄下りにおいて救済された一人なのだ。時代考証? 神の意識においては過去も未来もなく、すべてが現在である…