アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2012-08-28から1日間の記事一覧

ブラームスの手紙

— 机 —知り合いの青年が 廃屋になった洋館の奥に 大きな書き物机を見つけて 私に要らないかと言って来た 彼は本来音楽家らしいが 食うために解体業をやっている 私が良い机を欲しがっていたことを覚えていてくれたのだその机はいつのものなのか どのような人…

木原孝一「民族の詩学」詩の原点と展開(飯塚書店・1975年)

古代人にとっては、神霊、精霊に祝詞をあげ、その霊魂を鎮め、人間の憧憬や希望をそのうちに含めて祈ることは、同時に自分のうちなる霊魂の汚れをはらい、鎮めることであった。それが祝詞に見られる詩の原像であり、いま文明の悪霊に汚され、悩まされる現代…