人生には月の裏側のようなものがあって
その存在がわれわれの生の「全体性」を構成している
それがなければわれわれの生が単なる戯画でしかなくなってしまう
われわれの日常の永遠に見ることのできないもうひとつの貌
自己の意識の連続性を信じること
それが詩を書くと言うことだ
自己の存在を信じること
自己の存在が詩のなかに証明されていることを知ること
意識できない自己の意識の連続性が詩のなかに証明されているのだ
強烈な照明！
これが私なのか！
Dabeisein！
眠っている間にも聴き続けている音楽があって
それはたぶん思い出すことはできないが
目が醒めたときにたとえわずかでも慰めが感じられたとすれば
それはきっとそのせいなのだ
それが自己のなかの神だ！
白昼の光のなかで輝く
「死、天体の破片」 （吉増剛造）
＊
「文体」という巨鳥の背中に乗り
アストラル界探訪に出発？！
