アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

「われわれは、夢の中で犯されたあらゆる悪事は罪責の暗い極微量を伴つていると確信せざるをえないであろう」高橋義孝譯・フロイド『夢判断』

ヒルデブラントは・・・

「・・・實はわれわれは・・・もし夢の世界にまでおよばなければわれわれの辯疏は完全なものとはいわれないということを白状しているわけなのである。そして私は、われわれは夢の世界では、たとい無意識にもせよ、眞實の言葉を話しているのだと信ずる」

「その最初の動機がなんらかの形で願望や欲動や衝動として、前以つて、目覺めている人間の魂の中を掠めすぎなかつたような夢の行爲は考えられない・・・するとわれわれは、夢の中で犯されたあらゆる悪事は罪責の暗い極微量を伴つていると確信せざるをえないであろう。」

『夢はわれわれの中に前もつて見出した歷史的素材の極微量を戯曲的形式で仕上げたまでの話である』フロイド

高橋義孝譯・フロイド「夢判断」ー夢はこれまでどう研究されてきたかーF.夢の中における倫理的感情