アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

それは巨大な花のように咲き誇る夏の正午
ぼくは君になり君はぼくになる
燃え熾かる世界の官能の中心で
結ばれる
君は白く美しい
君の熱とぼくの熱が世界を溶かしていく
君の声がぼくのなかにいる
ぼくの光が
君のなかで炸裂する
ぼくの光が
君を愛している

君の声のなかで
ぼくが光になる
君の光のなかで
ぼくは神になる

「あなたの光は、たしかに私のうちで割れて閃光を放ちました。今度は、私の光があなたのうちで炸裂するかどうか。おそらく、私の光はまだ隠され、放たれる時を待っている。私の光があなたのうちで輝く、その時こそがよろこびの瞬間でしょう。」

「よろこびの瞬間、君とぼくのなかで宇宙が開闢します。」

その瞬間
ぼくは君で君はぼくだから
今が未来だから
君が宇宙だから

「あなたの輝きが私のよろこびです。そして、あなたの閃光はあなたのよろこびです。あなたのうちで私の光が炸裂する。あなたのうちにあるのは、私の、私の光です。このことがあなたにも当てはまると私は信じます。」

「そして君の熱も。君のうちにあるのは、ぼくの光。」

  ☆

夜の都会の暗がりのなかで
ぼくは君にくちづけする