アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

朝の夢想

ぼくにはジャズの季節とクラシックの季節がある。それがどうして入れ替わるのかがわかれば、といつも思う。完全に分離しているわけでもない。

シュタイナーは、肉體が男性ならエーテル體は女性、転生で男女は入れ替わ(れ)るという。それが関係しているのだ。或いは、行動と思考。情緒と理性。ともかく、宇宙の極性の問題です。自分のなかで、音楽にも極性が必要なのだ。自分の音楽が生きて、死んで、また生きるためには。

プラトン的両性具有の原人間にはエロスがない。すべての創造はエロスの藭が司る。そこでぼくの朝の夢想は立ち止まる。生きる意味について考える。あるいは個人が生きることの歴史性について。

エミール・ギレリスベートーヴェンピアノソナタを聴いた朝。

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復活とはいったい何でしょう?