アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

東大で警備会社による脱原発アピール「排除」を経験しました。これは実質的に大学に警察が常駐していることと同じではないのか?

【メモ】

連休中日の昨日の午後、11/24(土)に、本郷東大キャンパス内で、脱原発プラカードを胸と背中に付け、ハンドマイクで原発反対、再稼働反対、と叫び、又、短い演説もしました。われわれは、四名でした。

赤門から入って、最終的に弥生門から抜けたわけですが、安田講堂前で、警備員が二名やってきて、「プラカードをつけて構内を歩いてはならん」と言う意味のことを言ってきました。「声を出してアピールすることもまかりならぬ」と言う意味のことも。

私も、Sさんも、激しく憤りました。大学の中で、そのような、市民的自由の制限があるとは、信じられなかったのです。
言葉で抗議しました。その根拠は何かと。
彼等は、総務課から言われていると答えました。
彼等は、弥生門から出て行ってくれと言いながら、無線で連絡を始めました。

私たちは、アピールを続けつつ、彼等への言葉による抗議も続けつつ、弥生門から出て行くことにしました。
弥生門の外で、構内に向け、アピールをしました。この時点では、誰かの耳に届いた可能性は低かったのですが。
仲間のひとりが、門の外で、警備員と話をしました。
その中で、警備員が、「排除」と言う言葉を使ったそうです。

私は、警備員氏は、警察出身者では無いかと思いました。
「排除」と言う語彙は、普通の民間人が使う言葉ではないと思います。
機動隊が、学生運動市民運動に対抗する際の言葉では無いでしょうか。
私も、警備員氏の態度が非常に高圧的で、警察出身者では無いかと思い、彼にたずねましたが、答えませんでした。

警備会社と警察の関係は密接だと思います。
例えば、警備業界最大手のセコムは、原宿に本社がありますが、このすぐ近所に、原宿署の巨大なビルディングが聳えています。

警備員がこのように、学生の自治活動、表現をも規制しているのでしょうか。
大関係の方、お教え下さい。

そうだとしたら、既に、大学に警察が常駐して、学生、市民の自由を奪っている事と実質的に同じではないでしょうか。
現に、私たちは、そう言う目に遭いました。

これは實に恐ろしいことで、今回、このような脱原発アピールを東大構内で試みて、初めて知った次第です。
このような環境を、学生も教官も容認しているのだとしたら、(東京)大学自体の学問の府としての存在理由を、根底から疑わざるを得ません。

この件は、また後で、書き足します。