アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

実在の夜と不在の昼

また寝てしまった。どうも、寝ている自分が本体で、起きている自分は分身みたいな気持ちがしてきた。悲しい分身。青銅の首枷を愛している奴隷。繋がれて寝ている方が好きな犬。しかし、ご主人様はいったい何処に行ったのだろう。主人のいない奴隷とは、一体何だろう。しかし、それが自分では無いのか。