アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

『警視庁による中学生アンケート調査の真意は何か』 警視庁の意を汲んで「規則を守る子ども」のキャンペーンに協力する売国読売新聞

シュタイナーは「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」の中で、霊的修行の深化に伴って思考と感情と意志が分裂する傾向の危険性を指摘している。例えば、感情が、思考や意志の束縛を解き放たれて暴走する。怒りの奔流が自分でも止められなくなる。冷酷な思考のみの判断で、通常なら感情的に許し難いような行為に走る。最近では、私も自分自身、内心の怒りにぎょっとすることが増えてきた。おそらく、霊的修行いかんに関わらず、今までは知らなかったような強い怒りを自分の内面に見出して驚く人は、増え続けているにちがいない。

前置きはこのぐらいにして、売国読売新聞の以下の記事のおかしさを誰も指摘しないのなら、私がここで指摘しておきたい。一体、この記事の意味するものは何なのだ。そして、なぜ、警視庁が、中学生にこのようなアンケートをとるのだろう。警視庁が、国民の規範意識をとやかく言うのは、完全なる越権行為だ。精神・道徳の領域に警察権力が介入することは決して許してはならない。これを無批判に報道することで協力している読売は、同時に、米国に日本を売り渡す張本人でもある。売国行為と権力による国民精神・行動規範の支配がセットになって出ていることに注意しなければならない。CIAエージェント正力松太郎(コードネーム・ポダム)が作った米国による日本人支配のための道具である読売が、今度は、日本のこどもの精神の領域に権力が介入することに協力している。子どもは、見下げ果てた売国奴どもの自由になるものではない。子ども一人一人のなかの霊性を感じ取れない人間に、教育も、道徳も、論じる資格はない。いい加減に、こういう、馬鹿(警察)官僚の幼稚な想像力の欠如した発想が日本の文化を腐らせる風潮は止めにして欲しい。調査費用という名の税金の無駄遣いもある。

あるいは、警察官僚は、中学生までデモで自己主張せざるを得ないような事態が近づいているという予測でもしているのだろうか。デモに出るような根性のある中学生が何割いるか、調査しているのだろうか。今後日本でも避けることの出来ない、動乱の時代に、警察・権力が管理できない飼い慣らされない不逞な若者がどのくらい出現するか、予備調査に着手し始めたということか。

ネットの否定的な扱いもそう考えると肯けるものがある。ネット空間の自由な言論に若者が触発され、現実に目覚め、ネットを駆使して連帯に立ち上がることこそ、権力が最も怖れていることであろう。

_____以下貼り付け開始____

規則を守らない子どもほど、一人きりでインターネットやメールに興じることが多い――。そんな実態が、警視庁が中学生を対象に実施したアンケート調査でわかった。
 アンケートは今年7月、都内の中学校11校で実施され、1〜3年の男女計4029人から回答を得た。全員に「規則を守らない」「友だちとの約束を破る」など規範意識を問う15の質問をし、規範意識が「高い」グループと「低い」グループに分けてアンケート結果を比較した。
 放課後や休日の過ごし方を複数回答で聞いたところ、規範意識が高いグループは「家族と外出する」(21・5%)など家族と一緒に行動することが多かったが、低いグループは「インターネットのサイトを見る」(27・1%)「友だちとメールする」(23・9%)など一人で過ごす傾向があった。
(2011年11月11日12時53分 読売新聞)

_____以上貼り付け終了____