アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

2013-03-28から1日間の記事一覧

ヘーゲル"哲学史講義” A.プラトンの哲学  ”教養人の洗練、自由な態度とは”

対話中の人物たちのふるまいを表現する調子には、 教養人たちの高尚この上ない(アッティカふうの)洗練が見てとれます。 それを見ると、 自由な態度とはどういうものかがわかる。出てくるのは、 身の処し方を心得た紳士たちです。 礼儀正しいというだけでは…

ヘーゲル"哲学史講義” A.プラトンの哲学  ”哲学はひとつである”

・・・哲学の本質はかわることがなく、 後続の哲学者は閃光の哲学を自分のうちにうけいれるのが当然のことで、 ー かれの独自性はそれをどう発展させるかにかかっているということです。 哲学は芸術作品のような個別的なものではありません。 ☆ 哲学の土台を…

ヘーゲル"哲学史講義” A.プラトンの哲学  ”秘教的プラトン、秘教的アリストテレスに対してヘーゲルは異議を唱える”

(プラトン哲学を把握する際の)べつの困難をいう人がいて、 かれらによると顕教的な哲学と密教的な哲学があるという。 テンネマンはいいます。 「プラトンはどんな思想家にもゆるされる権利を行使して、 自分の発見のうち、 つたえるにふさわしいと思えるも…