アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

気の多い読書 反体制右翼マガジン”デルクイ”創刊号

ココスにて。

読みたいものが多すぎて、こんな感じです。
”デルクイ”創刊号。右翼・ファシスト青年のトーク・セッション(阿佐ヶ谷ロフトA)読む。次が出るかどうかわからないので、高かったが思い切って買ってしまった(くまざわ書店)。店員の女の人(ふくよかでした)が、ポイント・カードを作るように勧めてくれた。この雑誌が売れたのが嬉しかったように思えた。この人が密かに仕入れたのか。九州独立を目指すと言う”我々団”秘密エージェントなのか。私も、この本棚に来ては、このたった一冊の黒っぽい雑誌が売れ残っているのを確認することが続き、三度目で決意して買った。遊びなのか、本気なのか、よくわからないところが肝なのか。千坂恭二という人のマシンガン・トークが幻惑的でおもしろい。おもしろがっていていいのかどうかは問題かも知れない。権力だけが問題であれば、政治体制だけが問題であれば、アーリマン主義的な方向しかあり得ないし、天皇制の根拠も見いだせないだろう。今の日本人にとっての民族主義の意味は、偽りの国際主義への反撃の砦としてようやく自覚され始めたという一点はもちろんある。しかし、私の気持ちとしては、時代霊、民族霊との関わり方の問題としてとらえ直したいところである。私は卵の殻の中の危険思想家だ。千坂氏の話は面白すぎるが、結局、取り替え可能な、革命の一手段として、右翼・ファシスト青年(中年か)の情熱が消化されてしまうかも知れない。